春のもつれ

春のもつれ

『春のもつれ』は、1974年4月から6月にかけて日本テレビ系列の「火曜劇場」枠で放送されたテレビドラマ。

概要

物語は、北海道・釧路で建設業を営む内藤荘一郎と、彼を取り巻く3人の娘たちを中心に展開します。泉、麻子、通子の3人は異母姉妹ですが、その事実は互いに知らされていません。通子は画家の二郎と交際していますが、二郎が泉に憧れていることに不満を抱いています。そんな中、泉に見合い話が持ち上がりますが、相手は麻子の恋人である新聞記者の西田でした。嫉妬に駆られた麻子は、泉の代わりに西田に見合いを断るという行動に出ます。複雑に絡み合う人間関係の中で、3姉妹の愛は次第に屈折していきます。

さらに、小児科医の塩沢謙吾が釧路に引っ越してきます。しかし、その目的は、荘一郎への恨みを晴らすことでした。姉妹の母親たちの秘密、そして父親の過去が明らかになるにつれて、物語は予想外の方向へと進んでいきます。

詳細

人間関係の複雑さ

本作の魅力は、何と言ってもその複雑な人間関係です。異母姉妹でありながら、互いの素性を知らない3人の娘たち。それぞれの恋愛感情が絡み合い、嫉妬や憎しみが生まれていきます。特に、麻子が恋人の西田を見合い相手として奪われたことで、姉妹間の関係はより一層こじれていきます。

過去の秘密

物語が進むにつれて、姉妹の母親たちの秘密、そして父親である荘一郎の過去が明らかになっていきます。これらの秘密が、姉妹の愛の行方を大きく左右することになります。塩沢謙吾の登場も、物語に大きな波乱を巻き起こします。彼の荘一郎への恨みは、単なる個人的な感情を超えた、過去の出来事に起因するものでした。

愛憎劇

『春のもつれ』は、単なる恋愛ドラマではありません。愛と憎しみ、嫉妬と復讐が複雑に絡み合った愛憎劇です。登場人物たちは、それぞれの欲望や感情に翻弄され、苦悩します。その姿は、時に滑稽であり、時に痛々しく、観る者の心を揺さぶります。

キャスト

内藤泉：八千草薫
内藤麻子：土田早苗
内藤通子：秋吉久美子
二郎：田中健
西田：清水章吾
塩沢謙吾：木村功
内藤荘一郎：辰巳柳太郎

スタッフ

原作：原田康子
脚本：大津皓一
音楽：内藤法美

その他

田中健は本作でテレビドラマデビューを果たしました。

『春のもつれ』は、複雑な人間関係と愛憎劇が好きな方におすすめのドラマです。ぜひ一度ご覧ください。

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