春のワルツ

春のワルツ

『春のワルツ』（原題：봄의 왈츠）は、2006年に韓国KBSで放送されたテレビドラマです。ユン・ソクホ監督による四季シリーズの最終作として、『秋の童話』『冬のソナタ』『夏の香り』に続く作品であり、全20話で構成されています。

概要

本作は、クラシック音楽のピアニストとして活躍するユン・ジェハと、アクセサリーデザイナーのパク・ウニョンが出会い、繰り広げられるラブストーリーです。オーストリアでの出会いをきっかけに、ジェハの幼馴染であるソン・イナ、ウニョンに好意を寄せるフィリップも絡み合い、四人の感情が交錯していきます。

前作までの四季シリーズの雰囲気を引き継いでいますが、韓国での視聴率は振るいませんでした。

あらすじ

第1話 巡り会い

オーストリアで出会ったウニョン、フィリップ、イナ、ジェハ。ウニョンは特急列車の中でジェハと相席になります。その際、ウニョンの荷物からコチュジャンが漏れ、ジェハの顔や服を汚してしまうアクシデントが発生。ウニョンは自分のセーターをジェハに渡します。

第2話 虹の貝殻

ジェハのピアノ演奏会が開かれる中、ジェハは過去を回想します。幼い頃のジョンテ（スホの父）とイ・スホは、おじいさんを頼って青山（チョンサン）島を訪れ、行くあてもなく海辺で過ごしていたところを、チョ・ヘスン（ウニョンの母）に助けられます。島でスホは、ウニョンに助けられたことをきっかけに、学校で人気者になります。ある日、ウニョンが海で溺れてしまいますが、九死に一生を得ます。スホはウニョンに、自分がアメリカに行ったことがないことを告白します。

第3話 星のない街

スホとジョンテはおじいさんの家を改装して住むことにしますが、ジョンテはヘスンの貯金を奪って姿を消してしまいます。スホはボンヒによって光州の養護施設に入れられそうになります。父を探すため、スホとウニョンは二人だけで島を出ます。ソウルの公園で休んでいると、ウニョンが意識を失い、病院に運ばれます。ボンヒが駆けつけ、看護師にウニョンの救済を懇願し、スホを捜し出します。

第4話 帰郷

スホは逃げ込んだ病室で、女性に「ジェハ」と間違われます。夜、ボンヒに捕まりますが、彼女はスホを罰しません。ウニョンの手術代を工面するため、スホは公衆電話で話している女性のバッグを盗みますが、捕まりそうになったところをミョンフン（ジェハの父）に救われます。ミョンフンはスホを養子にしたいと申し出て、ウニョンの手術費用を全額負担する代わりに自分の息子になってほしいと提案します。こうして、イ・スホはカナダでユン・ジェハとして生きることになります。

登場人物

ユン・ジェハ：ソ・ドヨン演じる、クラシック音楽のピアニスト。
パク・ウニョン：ハン・ヒョジュ演じる、アクセサリーデザイナー。
フィリップ：ダニエル・ヘニー演じる、ジェハのマネージャー。
ソン・イナ：イ・ソヨン演じる、クラシック音楽の企画会社の企画チーム長。
ユン・ミョンフン：チョン・ドンファン演じる、ジェハの父で外交官。
ヒョン・ジスク：クム・ボラ演じる、ジェハの母。
チョ・ヤンスン：キム・ヘスク演じる、ウニョンの母でのりまき店の店主。
パク・トゥシク：パク・チルヨン演じる、ウニョンの父。
ホン・ミジョン：チェ・ジャヘ演じる、ウニョンの親友。
パク・サンウ：チェ・シウォン (SUPER JUNIOR)演じる、ウニョンの弟。
ソン・マンホ：ハン・インス演じる、イナの父。
イ・ジョンテ：イ・ハヌィ演じる、スホの父。
キム・ボンヒ：キム・ミギョン演じる、ミジョンの母。
チョ・ヘスン：ユン・ユソン演じる、ウニョンの母。

スタッフ

演出：ユン・ソクホ
脚本：キム・ジヨン、ファン・ダウン
音楽：チェ・ワニ、パク・チョンウォン

主題歌・挿入歌

オープニングテーマ：「Flower」（作詞：キム・スミ、作曲：パク・ジョンウォン）
* 歌詞が2バージョン存在し、ソ・ドヨンが歌う「Flower-M」はジェハの心情、YUNAが歌う「Flower-F」はウニョンの心情を表しています。

日本での放送

日本では、NHK衛星第2テレビで2006年10月から放送されました。2007年4月7日からは、NHK総合でも放送され、地上デジタル放送ではハイビジョン画質で放送されました。日本版は、ユン・ソクホ監督が日本向けに新たに編集したものです。

パチンコ

2008年には、SANKYOから『CRF春のワルツ』がパチンコとしてリリースされました。『CRぱちんこ冬のソナタ』を意識した内容となっています。

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