春の絵柄付郵便葉書

春の絵柄付郵便葉書、通称「さくらめーる」は、1987年（昭和62年）から2002年（平成14年）にかけて、毎年2月に郵政省および郵政事業庁から発行されていた郵便葉書です。このはがきは、お年玉付郵便はがきの成功に触発され、夏のおたより郵便葉書「かもめ～る」に続いて登場しました。

発売当初、さくらめーるにはくじが付いており、その模様は緑色、抽選文字は赤色で印刷されていました。これは、お年玉付年賀はがきやかもめ～ると同様の販売形態でした。しかし、1992年（平成4年）には、秋の絵柄付郵便葉書「もみじめーる」と共に、くじなしでの販売に切り替わりました。

1987年の発売開始時には、女優の志穂美悦子が出演するテレビコマーシャルが放映され、大きな話題となりました。このはがきは、春の訪れを告げる挨拶状として、多くの人々に利用されました。

しかし、2001年（平成13年）に郵政省が解体され、総務省の外局である郵政事業庁が設立されたこと、また、電子メールの普及が急速に進んだことで、さくらめーるは2002年（平成14年）をもって販売を終了しました。15年間という短い期間での販売終了は、時代の変化を象徴する出来事でした。

その後、2010年には「春のグリーティング」切手シートが発売され、8年ぶりに春の郵便関連商品が復活しました。さらに2012年からは「秋のグリーティング」切手シートの発売も開始され、現在まで続いています。これらの商品は、さくらめーるの販売終了後も、人々の間で季節の挨拶を交わす文化が継続されていることを示しています。

関連商品

お年玉付き年賀はがき
夏のおたより郵便葉書「かもめ～る」
* 秋の絵柄付郵便葉書「もみじめーる」

これらの郵便はがきは、日本の季節の挨拶文化を彩る重要な役割を担っていました。さくらめーるは、その中でも春の訪れを告げる象徴的な存在でした。短い販売期間ではありましたが、多くの人々の心に温かい思い出を残しました。

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