春風亭与いち

春風亭 与いち

概要

春風亭 与いち（しゅんぷうてい よいち）は、1998年4月5日に宮城県仙台市で生まれた日本の落語家です。本名は角田 廉（かくた れん）。十一代目 春風亭一之輔門下の二ツ目として活動しており、その才能を開花させています。彼の高座を彩る出囃子には、地元仙台にゆかりのある『八木山ベニーランドのテーマ』が用いられています。

経歴

地元仙台にて生を受けた春風亭与いちは、宮城県仙台向山高等学校を卒業後、落語家の道を志しました。2017年3月、人気・実力ともに兼ね備えた十一代目 春風亭一之輔師匠に入門を許されます。厳しい修行期間を経て、翌2018年1月21日には前座への昇進を果たし、「与いち」の名で寄席の楽屋入りを果たしました。この時、同じく前座となった三遊亭歌つを氏とは同期として苦楽を共にしました。

前座として約3年間の修業を積んだ後、2021年3月上席には、林家やま彦、林家きよ彦、そして三遊亭歌彦といった面々と共に、将来を嘱望される二ツ目へと昇進しました。これにより、より多くの高座に上がり、本格的に自身の落語を磨く機会を得ています。

人物

春風亭与いちは、同期の中でも特に三遊亭歌彦氏との親交が深く、二人で定期的に落語会を開催するなど、切磋琢磨しています。また、落語協会の若手二ツ目たちが所属する勉強会「チャノマ」のメンバーとしても積極的に活動しており、他の若手落語家と共に芸の研鑽を積んでいます。

彼の個人的な一面としては、実父である角田秀晴氏が、地元仙台圏で広く親しまれている洋食店「ハチ」などを展開する株式会社オールスパイスの代表取締役社長を務めていることが知られています。与いち自身も、高校時代には父親が経営する店舗でアルバイトを経験したことがあり、実家が商売を営んでいる背景を持つという点は、落語家としての感性にも影響を与えているかもしれません。

メディア出演

高座以外にも、様々なメディアでその活動の幅を広げています。ラジオでは、2021年8月1日から、ラジオ3にて冠番組である『春風亭与いちの目指せ大看板!』が毎週日曜日10時から10時30分に放送されています。また、NHKラジオ第一の番組『小痴楽の楽屋ぞめき』では、2023年5月に月間アシスタント（立前座）を務めるなど、ラジオを通して多くの聴衆に声を届けています。

その他

春風亭与いちは、公式サイトを開設しているほか、X（旧Twitter）、Instagram、Facebookといった主要なSNSプラットフォームでも積極的に情報を発信しており、ファンとの交流を大切にしています。さらに、「春風亭与いちの目指せ大看板!」や「落語家くん」といった自身のYouTubeチャンネルも運営しており、落語に関するコンテンツや日常の様子などを動画で配信するなど、現代的なメディア活用も行う、意欲的な若手落語家の一人です。

もう一度検索