春風亭昇也

春風亭昇也（しゅんぷうてい しょうや）

春風亭昇也は、1982年6月18日生まれで、落語芸術協会に所属する落語家です。出囃子として「東京節」を使用し、斬新かつユーモラスなスタイルで多くのファンを魅了しています。彼の本名は松本和也で、千葉県野田市の出身です。東京アナウンス学院を卒業後、さまざまな芸人活動を経て、2008年に春風亭昇太に入門し、落語家の道を歩み始めました。

経歴

昇也は、2001年に林本啓祐と漫才コンビ「メロンソーダ」を結成し、ホリプロコムに所属しました。その活動を通じて、多くの舞台に立つ機会を得て、漫才の幅を広げました。しかし、2007年にコンビは解散し、昇也は新たな挑戦を決意します。

2008年に春風亭昇太の弟子となり、落語の修行を始めました。2013年には二ツ目に昇進し、その後も数々の受賞歴を重ねました。特に、2018年には平成29年度彩の国落語大賞を受賞し、2019年には北とぴあ若手落語家競演会大賞の栄誉を手にしました。2022年には、春風亭柳若として真打昇進し、同時に「春風亭柳雀」に改名しました。

人物像と活動

春風亭昇也は、落語芸術協会の二ツ目で結成されたユニット「成金」に所属しています。さらに、浅草演芸ホールで毎年行われる住吉踊り連にも参加し、伝統的な芸能にも携わっています。また、同人ラジオ「桜前線上昇中」の顧問を務めており、幅広いメディアで活躍中です。

血縁関係はありませんが、春風亭一之輔とは遠縁にあたる存在で、共に落語界で活動しています。彼は、1982年生まれの落語家として、落語界五派の一員である「昭和57年会」にも加入し、数多くの仲間と共に落語を盛り上げています。

また、彼の最も大きな特技はなぞかけであり、落語家になる前のお笑い芸人時代に、その腕を磨いていました。ねづっちとの交流を持ちながら、彼独自のスタイルを確立しています。

受賞歴

春風亭昇也の輝かしい受賞歴には、2022年の令和4年度文化庁芸術祭優秀賞、および2023年の令和5年度花形演芸大賞金賞が含まれます。これらの受賞は、彼の才能と努力の証です。

メディア出演

テレビ番組では、「笑点 特大号」や「桂文枝の演芸図鑑」などに出演し、活躍しています。また、ラジオでも「日曜バラエティー」や「みらいブンカ village」などに登場し、多くのリスナーを楽しませています。特に、BSでの笑点スピンオフ番組では、若手大喜利メンバーとして貴重な経験を積んでいます。

エピソード

昇也は、2019年6月30日に師匠の昇太が「笑点」の生放送で結婚を発表した際、木更津での公演中にテレビでその事実を知るという、素晴らしいエピソードを持っています。この時、一門の弟子たちが誰も知らなかったため、LINEグループが一時パニック状態になる珍事も起こりました。

このように、春風亭昇也は多才で独特な魅力を持つ落語家として、今後も日本の落語界において欠かせない存在であり続けることでしょう。

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