昭和精機

昭和精機株式会社

昭和精機株式会社（英: SHOWA SEIKI CO.,LTD.）は、愛知県名古屋市瑞穂区塩入町に本社を構える、精密機器の製造を専門とする企業です。同社は、ブラザー工業株式会社の持分法適用会社であり、長年にわたり、精密機器業界において重要な役割を果たしてきました。

創業と組織変更

昭和精機の歴史は、1940年（昭和15年）1月に、当時の日本ミシン製造株式会社（現在のブラザー工業株式会社）の協力工場として始まったことに遡ります。この創業期は、ミシン製造の協力工場として、ブラザー工業の事業を支える重要な役割を担っていました。

1950年（昭和25年）には、組織変更を行い、「昭和精機株式会社」として新たなスタートを切りました。この組織変更は、同社がより独立した企業として発展していくための重要なステップとなりました。

事業の拡大

1990年代に入ると、昭和精機は事業の多角化を積極的に進めていきます。1997年（平成9年）には、株式会社エクシングから証明書自動交付機の開発・製造権を譲り受け、翌1998年（平成10年）には営業権も取得しました。これにより、同社は自動交付機市場においても重要なプレーヤーとなりました。

ブラザー工業との連携強化

1993年（平成5年）には、ブラザー工業から小型プリンター事業を全面移管されました。さらに、2011年（平成23年）には、ブラザー工業のドットヘッド事業を譲り受けるなど、ブラザー工業との連携をより一層強化しています。これらの事業移管は、昭和精機の製品ポートフォリオの拡充と技術力の向上に大きく貢献しました。

事業所の統合

昭和精機は、事業の効率化と組織の最適化にも積極的に取り組んでいます。2003年（平成15年）には子会社であった可児電子工場株式会社を吸収合併し、2008年（平成20年）には関連会社であった瑞穂工業株式会社を吸収合併しました。これらの合併は、組織の合理化と事業の一体化を図る上で重要な施策となりました。

現在の主な製品

昭和精機は、現在、以下のような幅広い製品を手掛けています。

証明書自動交付機：公共機関や金融機関などで利用される、各種証明書を自動で発行する機器。
ワイヤードットインパクトプリンター：複写伝票などの印刷に使用される、インパクト方式のプリンター。
産業機器：各種産業分野で使用される、専用の機械装置。
電子部品実装機および関連ユニット：電子部品を基板に実装する装置。
NC工作機：金属加工に使用される、数値制御による工作機械。

これらの製品は、同社の高度な技術力と豊富な経験に裏打ちされており、各分野で高い評価を得ています。

事業所

昭和精機の事業所は以下の通りです。

本社：愛知県名古屋市瑞穂区塩入町
高蔵寺工場：愛知県春日井市

関連会社

同社は、ブラザー工業株式会社と密接な関係にあり、事業運営において相互に連携しています。

まとめ

昭和精機株式会社は、創業以来、精密機器メーカーとして技術革新を続け、幅広い製品を提供してきました。ブラザー工業との協力関係を軸に、自動交付機やプリンター、産業機器など、多様な分野で高い競争力を誇っています。これからも、その技術力と経験を活かし、精密機器業界の発展に貢献していくことが期待されます。

外部リンク

公式ウェブサイト (日本語)

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