昭和KDE

昭和KDE株式会社は、東京都港区に本社を構える、ガラス繊維や煉瓦といった工業材料の製造・販売を手掛ける企業です。この会社は、キョウデングループの一員として、そのグループの事業戦略において重要な役割を担っています。

設立と変遷

昭和KDE株式会社の歴史は、1934年（昭和9年）に森コンツェルンの一社として設立された昭和鉱業株式会社にまで遡ります。当初は鉱業分野で事業を展開していましたが、時代とともにその事業領域を拡大・変化させてきました。

1949年（昭和24年）には、東京証券取引所と大阪証券取引所に株式を上場し、公開企業としての道を歩み始めました（大阪証券取引所は2003年に上場廃止）。

キョウデングループとの関係

1993年（平成5年）には、キョウデンからの資本参加を受け入れ、キョウデングループの一員となりました。この資本関係は、昭和KDEの事業戦略と企業運営に大きな影響を与えました。その後、2010年にはキョウデンの完全子会社となり、よりグループとしての連携を強化しています。

事業の多角化と再編

2004年（平成16年）には、富士機工電子を子会社化し、事業の多角化を進めました。しかし、その後、2010年にはこの子会社の株式をキョウデンに譲渡しています。

2005年（平成17年）には、社名を現在の昭和KDE株式会社に変更し、所属業種も鉱業から電気機器へと変更しました。この変更は、同社の事業戦略の転換を象徴する出来事でした。

また、2010年には子会社であった昭和環境システムの株式も譲渡しており、グループ内での事業再編が行われたことが伺えます。

2011年（平成23年）には、子会社の昭和ケミカル、フバサミクレー、及び孫会社のフバサミ産業を吸収合併し、事業の効率化とシナジー効果を追求しました。

近年の動き

2012年（平成24年）には、エトー商事（現エトーインダストリー）を子会社化し、事業領域の拡大を試みました。さらに、2015年（平成27年）には、ジャンテックとツルガスパンクリート（現ツルガ）を子会社化し、事業ポートフォリオの拡充を図りました。

2020年（令和2年）には、ジャンテックを吸収合併し、更なる事業効率化を図っています。

関連情報

昭和KDE株式会社は、日本の電気機器業界に属する企業の一つです。詳細については、以下の公式サイトをご参照ください。

* 昭和KDE株式会社公式サイト)

昭和KDE株式会社は、その歴史の中で、鉱業から電気機器へと業態を変化させ、キョウデングループの一員として、日本の産業界に貢献してきました。その多角的な事業展開と、グループ内での役割は、今後も注目されることでしょう。

もう一度検索