暁のラブレター

暁のラブレター：aikoの等身大のラブソング集

2003年11月27日、aikoの5枚目のオリジナルアルバム『暁のラブレター』がリリースされました。前作から1年3ヶ月ぶりとなる本作は、オリコンチャートで1位を獲得するなど大きな成功を収めました。

アルバムタイトル『暁のラブレター』は、収録曲の多くが深夜から明け方に作曲されたことに由来します。aiko自身の言葉によると、それは単に制作時間帯を表すだけでなく、夜に書き上げた手紙を朝になって読み返すと、送付できないような内容になっていることが多いという、等身大の女性の心情を表しているとのこと。その送付できない、しかし本心からの言葉が、このアルバムに込められたメッセージと言えるでしょう。

多様なリリース形態

『暁のラブレター』は、発売当初はCCCDとしてリリースされました。その後、2005年には高音質のSACDとして再リリースされ、さらに2008年にはaikoの10周年を記念して、初回限定仕様盤がCD-DA規格で復刻されました。復刻盤にはaiko本人デザインのオリジナルステッカーが封入され、タイトル文字も紫色に変更されるなど、特別な仕様となっています。また、この復刻盤のリリースを機に、通常盤もCCCDからCDへの切り替えが発表されました。

収録楽曲と魅力

アルバムには全13曲が収録されており、シングル曲「アンドロメダ」「蝶々結び」「えりあし」も含まれています。これらの楽曲に加え、アルバムのために書き下ろされた楽曲の数々は、aikoの繊細な感性と、等身大の感情表現が魅力です。特に「熱」と「彼の落書き」は、演奏が繋がっているなど、楽曲間の繋がりにも注目したいポイントです。

楽曲解説：一部抜粋

アンドロメダ: グリコ乳業「カフェオーレ」CMソングとして起用された、aikoを代表する楽曲のひとつです。
蝶々結び: こちらもグリコ乳業「カフェオーレ」のCMソング（九州地区限定）として使用されました。カップリング曲「帽子と水着と水平線」も収録されています。
えりあし: 切なくも力強いメッセージが込められた、aikoの代表曲の一つです。
風招き: 読み方は「かぜおき」。独特なタイトルとメロディーが印象的です。

スタッフ

アルバム制作には、数多くのミュージシャンが参加しています。aiko本人はボーカルだけでなく、コーラスや楽器演奏にも携わっています。島田昌典氏をはじめとした、豪華なミュージシャン陣による演奏は、楽曲の世界観をさらに豊かにしています。

まとめ

『暁のラブレター』は、aikoの音楽性と、等身大の女性の心情を繊細に表現した、名作アルバムです。様々な形態でのリリースや、長く愛され続けていることからも、その人気と魅力の高さが伺えます。aikoのファンはもちろん、初めて聴く方にもおすすめしたい、珠玉のラブソング集です。

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