最強!都立あおい坂高校野球部

最強!都立あおい坂高校野球部

『最強!都立あおい坂高校野球部』（さいきょう!とりつあおいざかこうこうやきゅうぶ）は、田中モトユキによる日本の漫画作品で、通称「あお高」として親しまれています。『週刊少年サンデー』（小学館）にて2005年から2010年まで連載され、単行本は全26巻で完結しました。

概要

本作は、都立高校の弱小野球部が甲子園を目指す姿を描いた、熱血スポ根漫画です。主要キャラクターの名前は、苗字と名前の頭文字が同じになるように作られているというユニークな特徴があります。また、2007年には「今後登場予定の高校の命名権」が懸けられた企画が少年サンデー誌上で行われ、話題を呼びました。

2008年には、第32回講談社漫画賞少年部門を受賞し、『週刊少年サンデー』連載作品としては初の快挙となりました。

あらすじ

主人公・北大路輝太郎（きたおおじ きたろう）は、少年野球時代のチームメイトと共に都立あおい坂高校に進学します。彼は、従姉である菅原鈴緒（すがわら すずお）が監督を務める弱小野球部に入部し、6年前に鈴緒と交わした「鈴ねぇを甲子園に連れて行く」という約束を果たすため、強豪校からの推薦を断ります。同じように、北大路の少年野球時代のチームメイト4人が、それぞれの思いを胸にあおい坂高校に集結します。

個性豊かなメンバーが集まったあおい坂高校野球部は、数々の強豪校との激戦を繰り広げながら、甲子園という夢に向かって成長していきます。彼らのひたむきな努力、仲間との友情、そして監督との絆が、読者の心を熱くする物語です。

主な登場人物

北大路 輝太郎（きたおおじ きたろう）
主人公。あおい坂高校1年生。ポジションはピッチャー兼ファースト。左投げのアンダースロー投手で、中学時代は「キタローサブマリン」として恐れられていました。最速143km/hの直球と、独特の球道から生まれる魔球が武器です。熱血漢で、一度決めたことは最後までやり抜く強い意志を持っています。
松方 雅治（まつかた まさはる）
あおい坂高校1年生。ポジションはキャッチャー。チームの頭脳を担うIDキャッチャーで、冷静な判断力と的確なリードでチームを勝利に導きます。実家はコンビニを経営しており、親孝行な一面も持ち合わせています。
小林 虎鉄（こばやし こてつ）
あおい坂高校1年生。ポジションはファースト兼サード。恵まれた体格を生かしたパワーヒッターで、チームの4番を務めます。足は遅いものの、勝負強く、チャンスに強いバッティングが持ち味です。また、面倒見の良い性格で、チームのまとめ役としても活躍します。
梅宮 右京（うめみや うきょう）
あおい坂高校1年生。ポジションはセカンド兼ピッチャー。天才的な野球センスを持ち、華麗なグラブ捌きと巧みなバッティングでチームに貢献します。選球眼が良く、粘り強い打者です。また、ピッチャーとしても多彩な変化球を操り、抜群の制球力を見せます。
柴田 伸之助（しばた しんのすけ）
あおい坂高校1年生。ポジションはショート。50mを5秒台で駆け抜ける俊足の持ち主で、盗塁や進塁でチームに貢献します。積極的なプレースタイルで、チャンスを広げる役割を担います。また、右京との二遊間は抜群のコンビネーションを見せます。
菅原 鈴緒（すがわら すずお）
あおい坂高校野球部監督。北大路輝太郎の従姉。元帝都六大学リーグのアイドル選手で、その経験を生かして選手たちを指導します。選手たちからは「鈴ねえ」と呼ばれ、親しまれています。スタイル抜群で、野球に対する情熱は誰にも負けません。

その他

本作には、上記以外にも個性豊かなキャラクターが多数登場し、物語を盛り上げます。また、高校野球の厳しさや、球児たちの熱い思いがリアルに描かれており、読者の心を揺さぶります。

『最強!都立あおい坂高校野球部』は、笑いあり、涙あり、友情ありの、まさに青春を描いた名作漫画です。ぜひ一度、手に取って読んでみてください。

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