最愛 (柏原芳恵の曲)

シングル『最愛』について

「最愛」（さいあい）は、1984年9月5日にリリースされた柏原芳恵の19枚目のシングルです。この曲は、香港においても非常に高い人気を誇り、1993年には香港の歌手ビビアン・チョウがカバーして大ヒットを収めました。

概要

このシングルのA面曲「最愛」の作詞・作曲は、中島みゆきが担当しています。中島が柏原の楽曲を手がけるのは「カム・フラージュ」以来、約三作品ぶりです。カップリング曲の「やさしい女」も中島みゆきの楽曲であり、彼女のシングル「誘惑」におけるカップリング曲が元となっています。

「最愛」はオリコンチャートにおいて最高8位を記録し、売り上げは約22.4万枚に達しました。また、TBS系の音楽番組『ザ・ベストテン』にも登場し、こちらでは最高4位を獲得しています。これにより、柏原芳恵の名曲の一つとしての地位を確立しました。

収録曲

• - 最愛 (4分46秒)

編曲：倉田信雄

• - やさしい女 (4分15秒)

編曲：飛沢宏元

どちらの楽曲も中島みゆきによるもので、彼女の深い歌詞が光る作品です。特に「最愛」は多くの人々の心に響く感動的な曲として評価されています。

影響とカバー

中島みゆきによる「最愛」は、彼女自身がアコースティック・アルバム『御色なおし』の中でセルフカバーしています。また、1985年には広東語で翻訳された「汗」というタイトルで、フェン・ネイ（薰妮）が歌っています。ビビアン・チョウは、その後1993年に自身のアルバム「最愛」（広東語版）及び「心事重重」（北京語版）にこの曲を収録しました。ビビアンにとって「最愛」は非常に特別な曲であり、1985年にオーディションでこの曲を歌ったことでデビューの機会を得ました。彼女は2011年に香港のコロシアムで開催されたデビュー25周年記念コンサートにおいて、柏原芳恵と共演するという感慨深い瞬間を迎えました。

このように、「最愛」は柏原芳恵はもちろん、中島みゆきやビビアン・チョウといった他のアーティストにも影響を与え、今なお多くの人に愛され続けています。歌詞に込められた思いは、世代を超えて共鳴し、心に飾る美しい歌としての地位を確立しています。

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