月刊ジェイ・ノベル

『月刊ジェイ・ノベル』は、株式会社実業之日本社が発行していた月刊の小説誌です。A5判で、毎月15日に発売されていました（雑誌コード：05103）。

沿革と概要

『月刊ジェイ・ノベル』は、2001年12月まで刊行されていた『週刊小説』の後継誌として、2002年3月15日に創刊されました。創刊当初のキャッチコピーは「味わい深い一編の小説と一杯のコーヒー」でしたが、2009年7月号からは「生まれたての物語をあなたに」に変更されました。

2009年7月号から2011年6月号までは、木村伊兵衛賞を受賞した写真家、浅田政志氏の写真が表紙を飾りました。続く2011年7月号から2012年6月号までは、実業之日本社文芸出版100周年を記念して、「心に響く百年の名作」と題し、過去100年間に発表された名作が特集されました。この企画では、坂口安吾氏の『堕落論』、藤沢周平氏の『橋ものがたり』、川端康成氏の『乙女の港』などが取り上げられました。

2013年2月号からは、イラストレーターの平沢下戸氏が「動物たちと物語の世界へ」というテーマで表紙を担当しました。さらに、2014年7月号からは、デザイナーの水戸部功氏が表紙デザインを手がけています。

東京都北区出身の作家、内田康夫氏の協力により創設された北区内田康夫ミステリー文学賞の受賞作発表の場としても重要な役割を果たしていました。本誌に連載された作品が、ハードカバーとして出版されたり、実業之日本社の新書判レーベルであるジョイ・ノベルスに収録されることもありました。珍しいケースとしては、東野圭吾氏の『白銀ジャック』が、本誌連載後、単行本を経ずに実業之日本社文庫から発売されるということもありました（「いきなり文庫」）。

『月刊ジェイ・ノベル』は、2017年3月15日発売の2017年4月号をもって紙媒体での刊行を終了し、2017年4月からはウェブサイト〈Webジェイ・ノベル〉へと移行しました。

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