月刊少年コミック

『月刊少年コミック』は、かつて少年画報社が発行していた月刊の少年漫画雑誌です。1989年7月に創刊されましたが、1年足らずの1990年3月休刊となりました。

少年画報社は、『月刊少年コミック』創刊以前にも『少年KING』という少年漫画雑誌を発行していました。『月刊少年コミック』は、『少年KING』休刊の翌年に創刊されましたが、『少年KING』の後継誌という位置づけではありませんでした。そのため、『少年KING』から連載を引き継いだ作品はありませんでした。

しかし、不良漫画を常に掲載していたという点では、『少年KING』の路線をある程度踏襲していました。当時の少年画報社にとって、『月刊少年コミック』は唯一の少年漫画雑誌であり、また同社が発行した最後の少年漫画雑誌でもありました。

本誌出身の漫画家としては、『Hey!リキ』でデビューした高橋ヒロシがいます。『Hey!リキ』は人気を博し、後に永田晃一作画で『ヤングキング』にてリメイク版が連載されました。

『月刊少年コミック』に掲載された作品の単行本は、1970年代以降の少年画報社の総合レーベルである「ヒットコミックス」から刊行されました。ただし、本誌掲載作品の単行本は、背表紙のデザインが他の「ヒットコミックス」とは異なっており、表紙には「少年コミックス」と表記されていました。

主な掲載作品

Hey!リキ(高橋ヒロシ
ガソリン番長(松村努)
電光セッカ(阿部一彦)
ボクらの甲子園(おおつぼマキ)
ほんとにいいの?(山田こうすけ)
花森高校柔道部(作:牛次郎 / 画:緒方宙夢)
殴てまえ竜(ビッグ錠
天空戦記シュラト(原案:美原轟 / 画:河本ひろし
ファンキーボーイズ(小林かずお)
ワンダー・キッド(田中啓二
コトブキくん(西昭夫)
キレタ先生(コマンドー力丸)
爆発テレビジョン(あおやま英雄)

参考文献

『月刊少年コミック』創刊号 少年画報社

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