有元葉子

有元葉子のプロフィール

有元葉子（ありもと ようこ）は、1942年に千葉県に生まれた料理研究家である。彼女の料理に対する情熱は、長年にわたり日本の家庭料理の発展に寄与してきた。料理研究のみならず、様々なメディアでの活躍も目立ち、多くの著書を通じて、一般家庭向けの簡単で美味しいレシピを提案している。

人物背景と経歴

有元は、若い頃にヴァンヂャケットの創業者である石津謙介の下で企画部員としてキャリアをスタートさせた。その後、婦人画報社に転職し、雑誌『MEN'S CLUB』の編集に携わる。彼女はまた、婦人画報社の『Mc Sister』の立ち上げにも参加し、料理研究家としての基盤を築いていった。

結婚と出産を経て一時は主婦として暮らすが、20年後には再び女性誌の編集者として活動を再開。偶然の雑誌取材がきっかけで、料理の世界に足を踏み入れ、料理研究家としての道を歩み始める。

現在、東京・玉川田園調布にて料理教室「cooking class」を主宰し、さらに新潟県燕市のメーカーと共同開発したキッチン道具『ラバーゼ（la base）』のディレクションを行うなど、彼女の創造性と情熱は多岐にわたる。田園調布に設立したセレクトショップ『shop281』も、彼女の料理や食材への深い理解を元にしたプロジェクトである。

家族と趣味

有元は三姉妹の母であり、長女の八木このみは建築家、次女の有元くるみは料理研究家とデザイナーとしてそれぞれ活躍している。彼女の家族は彼女の料理への情熱を受け継ぎ、共にクリエイティブな活動を行っている。趣味としては旅行、読書、ピアノ演奏があり、多様な経験が料理にも活かされている。

著書

有元葉子は多くの料理関連の著作を持つ。代表的な著書には、1991年に出版された『はじめての家庭料理詳細』や、1992年の『働く女性のおかずマニュアル』などがある。彼女の著書は、家庭料理の基本から応用、さまざまな料理スタイルまで幅広くカバーしており、読者にとって実用的で魅力的なレシピが多数掲載されている。

最近の著書には、2020年に発売された『光るサラダ サラダ上手になるための26のヒント』や『今さら聞けない料理のこつ レシピ以前に知っておきたい』があり、注目を集めている。

メディア出演

有元は、料理研究家としての地位を確立する一方で、テレビにも頻繁に出演している。NHKの『きょうの料理』や日本テレビの『キユーピー3分クッキング』などで、その人気は高く、特に1996年の年末に放送された特集ではおせち料理の講師を務め、多くの視聴者に支持を受けた。

これからも彼女の活動は多方面にわたり続け、日本の食文化への貢献を果たしていくことであろう。

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