有賀健

有賀健：小兵が誇る鉄壁のディフェンスと指導者としての功績

有賀健氏は、1951年生まれの元ラグビー日本代表選手です。左ウィングとして活躍した氏は、恵まれた体格とは無縁の小柄な選手でしたが、その卓越したタックル技術で、相手選手を圧倒しました。

日川高校時代からその才能を発揮し、同期の日本ラグビー史に名を刻む名選手、梶原宏之氏をして「驚くほどのタックラー」と言わしめたほどの力量を持っていました。その後、日本体育大学に進学。1969年度には、関東大学ラグビー対抗戦、大学選手権、日本選手権の3冠を達成するという快挙をチームの一員として成し遂げました。

大学卒業後は、リコーへ入社。社会人選手として活躍し、1973年度には全国社会人大会と日本選手権の2冠に貢献しました。1974年には、ニュージーランド学生代表クラブとの試合で日本代表デビューを飾り、国際舞台でもその実力を発揮しました。日本代表としてのキャップ数は15。

現役引退後は、母校である山梨県内の公立高校の教師として第二の人生を歩みます。山梨県立日川高等学校や山梨県立石和高等学校で体育教師を務め、2011年に定年退職しました。日川高校ラグビー部コーチとしては、同校を全国高等学校ラグビーフットボール大会（花園）の常連校、強豪校へと育て上げる手腕を見せました。

教育者としての功績だけでなく、指導者としてもその才能は遺憾なく発揮されました。現在も、山梨県ラグビーフットボール協会理事長として、後進の育成に尽力しています。また、クリーンファイターズのチームアドバイザーも務めています。

特筆すべきは、息子さんの有賀剛氏もまた、ラグビー日本代表選手として活躍している点です。親子2代で日本代表という、ラグビー界における素晴らしい家系を築いています。有賀剛氏は、2005年度の関東学院大学ラグビー部主将であり、サントリーサンゴリアスでもプレーしていました。

有賀健氏の功績は、選手としての実力、指導者としての成功、そしてラグビー一家としての物語と、多岐に渡ります。小柄な体格を武器に変え、持ち前の情熱と卓越した技術で日本のラグビー界に多大な貢献を果たした、まさにレジェンドと言えるでしょう。

関連事項
山梨県立日川高等学校
ジャンボ鶴田（同期生）
清雲栄純（同期生、サッカー部とラグビー部を掛け持ち）
日本体育大学ラグビー部
リコーブラックラムズ東京
クリーンファイターズ

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