服部幸男

服部幸男：競艇界の先駆者

服部幸男は、1971年1月5日、静岡県浜松市に生まれました。父である服部正彦も競艇選手であり、幼い頃から競艇の世界に憧れを抱いていました。中学卒業後、高校を中退し、本栖研修所に入所。研修所時代は「落水王」と呼ばれることもありましたが、卒業時には模擬レースでトップの勝率を記録しました。

デビューからSG制覇、そして伝説へ

デビュー後、服部は類まれな才能を発揮し、その名を轟かせます。1992年には全日本選手権競走でSG史上最年少優勝記録となる21歳で初優勝。1997年には賞金王決定戦競走を制覇するなど、数々のビッグタイトルを獲得しました。また、1990年代には競艇界のアイドル的存在として、女性人気ナンバーワンに輝きました。

独自の戦法「まくり差し」

服部が注目されたのは、その戦法にもあります。当時主流だった「差し」ではなく、自ら攻めて内側艇をまくる「まくり」や、さらにその内側に入り込む「まくり差し（全速差し）」という戦法を編み出し、競艇界に新風を吹き込みました。この圧倒的な破壊力を持つ戦法は、多くの勝利をもたらし、若手選手の憧れとなりました。

記録と記憶に残る活躍

服部は、数々の記録を打ち立てています。2009年には通算1500勝、2016年には2000勝を達成。2017年には全24場制覇を成し遂げ、2022年には通算100回目の優勝を飾りました。

人物像とエピソード

選手紹介では毎回「ベストを尽くします!」とコメントするなど、真摯な姿勢が多くのファンを魅了しました。好物は地元浜松の名物である餃子。また、2006年には結婚し、父親にもなっています。

若手育成にも貢献

服部は、自らの経験を後進に伝えることにも力を注いでいます。女子トップレーサーである長嶋万記や三浦永理らを弟子に持ち、競艇界全体のレベルアップに貢献しています。

まとめ

服部幸男は、競艇選手として輝かしい実績を残すだけでなく、その革新的な戦法や魅力的な人物像で、多くの人々に愛されています。彼の存在は、競艇界の歴史に深く刻まれており、今後もその功績が語り継がれていくことでしょう。

主な獲得タイトル

SG
全日本選手権競走（1992年・平和島[[競艇場]]）
総理大臣杯競走（1995年・平和島[[競艇場]]）
笹川賞競走（1995年・浜名湖[[競艇場]]）
賞金王決定戦競走（1997年・住之江[[競艇場]]）

GI
(多数のため省略)

GII
競艇祭（2009年・大村[[競艇場]]）
* モーターボート大賞（2013年・蒲郡競艇場）

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