大村競艇場

大村競艇場について

大村競艇場（おおむらきょうていじょう）は、長崎県大村市に所在し、日本で初めて競艇が正式に開始された場所として知られています。1952年4月に施行を始めたこの競艇場は、日本最南端であり、最西端の競艇場としても有名です。当時の運輸省による競艇場の認可順では、大村が第2号として位置づけられ、その初開催は実験的な意味合いも持っていました。正式名称は大村市モーターボート競走場ですが、通称は「BOAT RACE大村」です。2006年度からは大村市単独での運営となり、電話投票の場コードは24#です。

競艇場では、ひときわ目を引くマスコットキャラクター、「ターンマーク坊や」が登場します。そして、場内の締切前には電子オルガンで演奏される「森のくまさん」が流れ、観客を楽しませます。最新のトータリゼータシステムを採用しており、高性能な設備が整っています。特に2018年からの「発祥地ナイター」開催は、大村競艇場の魅力をさらに高めています。

売上の推移

大村競艇場は近年、特に売上が急増しており、2020年度には新型コロナウイルスの影響下で1591億円という記録的な売上を達成しました。この際、競艇場別で従来トップだった住之江競艇場を抜き、大村が初めてトップに立ちました。その後もミッドナイトボートレースを導入し、2022年度には過去最高の売上となる1807億2千万円を達成しました。2023年度も売上は1746億6千万円に達し、SG未開催にもかかわらずトップを維持していることは特筆すべき事柄です。

主要競走

大村競艇場では、数多くの競走が実施されています。特に目立つのは「海の王者決定戦」というGI競走や、競艇発祥の地の記念として行われる「モーターボート誕生祭」というGII競走です。加えて、アサヒビール杯やスポニチ杯、蛭子能収杯など、多様な企業杯も開催されており、競艇ファンにとって見逃せないイベントです。

2020年4月以降は、第7競走で進入固定競走を導入し、競走形式にも変化が見られます。特に周年記念や特定の時期に行われる特別レースもファンの期待を集めています。年末に開催されるグランプリは、特に盛り上がりを見せるイベントの一つです。

変遷と発展

競艇場においては、2007年から電話投票などに利用できる「マイルクラブ大村24」というポイントサービスが開始され、舟券購入に対するインセンティブが提供されています。2018年にはナイター競走の実施が決まり、名称は「発祥地ナイター」とされました。

競艇場は毎年のように施設の改装を行い、2015年には全面改装を実施し、観戦スタンドも新設されました。また、薄暮競走など新しい施策の導入により多くの競技者とファンが集う魅力溢れる場所となっています。

交通アクセス

大村競艇場へのアクセスは非常に良好で、長崎空港からは車で約15分、長崎自動車道の大村ICや木場スマートICからもそれぞれ約15分と近距離です。さらに、長与港からは無料の連絡船が運航され、長崎市内からは無料バスも利用できます。さらに多くの交通機関が整備されており、観客が訪れやすい環境が整っています。

結論

大村競艇場は、競艇の発祥の地であり、近年は売上や競走の多様性、さらには交通アクセスの便利さから、多くのファンに親しまれています。スポーツとしての興奮と、観光地としての魅力を併せ持つ大村競艇場は、これからも競艇界において重要な地位を占め続けるでしょう。

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