服部慎一郎

服部慎一郎 - 若手棋士の急成長

服部慎一郎（はっとり しんいちろう）は、1999年8月2日生まれの日本将棋連盟所属棋士であり、中田章道七段の門下生として活躍しています。彼は富山県富山市出身で、棋士番号322を持ち、将棋界の若手として注目されています。

棋歴の始まり

服部は小学校3年生の頃、担任の先生からJTこども大会の案内を受けたことをきっかけに将棋を始めました。初めて参加した大会では敗れ、その悔しさから本格的に将棋に取り組む決意を固めました。彼はその後、魚津市立道下小学校に通いながら、地元公民館の将棋サークルで腕を磨いていきました。公民館での活動は、彼の将棋人生に大きな影響を与え、その後もSNSを通じて多くのサポートを受けました。

2013年には中学校2年生で奨励会に入会し、姉の大学進学に伴い大阪へ転居。関西将棋会館での多くの対局を通じて、その技術を磨き上げていきました。

奨励会での躍進

奨励会では、初参加にして14勝4敗の成績を収めましたが、順位差により昇段はなりませんでした。その後も安定した成績を残し続け、2019年には14勝4敗を記録し、念願の四段へ昇段を果たしました。プロ入り後、服部はすぐに力を発揮し、第79期順位戦C級2組では8勝2敗の成績を収めましたが、昇級は次点に終わりました。

初優勝の快挙

2021年には、第11期加古川青流戦で見事に優勝し、一般棋戦初制覇を達成しました。この年は、初参加の順位戦でも7連勝を記録しましたが、終盤の2敗が響き、昇級には至りませんでした。続く叡王戦では、本戦トーナメントに進出し、八代弥七段や豊島将之九段を破る快挙を成し遂げましたが、タイトル挑戦までには至りませんでした。

2022年度には、王将戦の一次予選を勝ち上がり、四段としての挑戦者決定リーグにも進出。星を挙げたものの惜しくも陥落しました。同年9月30日にはプロ入り後100勝を達成し、五段に昇段したことも大きな成果です。

多彩な趣味と人柄

服部は力戦調の将棋を好み、定跡に囚われない独自のスタイルで知られています。この棋風は、同じく力戦を重視する棋士・山崎隆之から多くの影響を受けています。また、彼は「忍者服部」と呼ばれ、自身でもその名前を使用するなど、ユーモアを持ち合わせています。

趣味にはランニングがあり、大阪市立中央高校時代には漫才コンビ「もぐら部隊」として文化祭や路上で活動していました。プロ入り後も、冨田誠也とのコンビ「もぐら兄弟」でM-1グランプリの予選に挑戦しましたが、結果は1回戦敗退となりました。それでも彼の多彩な人柄は、多くのファンに親しまれています。

まとめ

服部慎一郎は、将棋界に新しい風を吹き込む若手棋士として、その活動に注目が集まっています。今後の彼の成長と活躍から目が離せません。

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