望月哲也

望月哲也

望月哲也（もちづき てつや、1973年9月1日 - ）は、日本を代表するテノール声楽家の一人です。東京都府中市出身で、現在は国立音楽大学および大学院で准教授として後進の指導にもあたっています。

略歴

府中市立府中第二中学校、東京都立府中西高等学校を経て、東京芸術大学音楽学部声楽科に進学。その後、東京芸術大学大学院音楽研究科修士課程オペラ科を修了しました。大学在学中には、安宅賞、松田トシ賞を受賞し、NTTドコモから奨学金も授与されています。

さらに、二期会オペラスタジオに入所し、修了時には最優秀賞と川崎靜子賞を受賞。その他、第35回日伊声楽コンコルソ第3位、第11回奏楽堂日本歌曲コンクール第2位、第70回日本音楽コンクールオペラ・アリア部門第2位入賞など、数々のコンクールで輝かしい成績を収めています。

望月は、2007年に87歳で亡くなった国際的なテノール歌手、エルンスト・ヘフリガー最晩年の愛弟子のひとりであります。

活動歴

これまでに、《魔笛》、《コジ・ファン・トゥッテ》、《こうもり》、《椿姫》、《愛の妙薬》など、数多くのオペラに出演しています。2002年には、小澤征爾音楽塾オペラプロジェクトに参加し、《ドン・ジョヴァンニ》（演奏会形式）のドン・オッターヴィオ役で出演。また、二期会公演《ポッペアの戴冠》では、ネローネ役を演じました。2004年7月には、二期会公演《ドン・ジョヴァンニ》（宮本亜門演出）にも出演しています。

望月のレパートリーは、オペラや声楽作品にとどまらず、宗教音楽の分野でもその才能を発揮しています。師であるエルンスト・ヘフリガーは、生前エヴァンゲリスト歌手として世界的な名声を得ていましたが、望月も師に倣い、バッハの《マタイ受難曲》、《ヨハネ受難曲》、《クリスマス・オラトリオ》のエヴァンゲリストや、ヘンデルの《メサイア》、ベートーヴェンの《ミサ・ソレムニス》などの公演に多数出演しています。

ウォルフガング・サヴァリッシュ指揮のNHK交響楽団をはじめ、著名な指揮者やオーケストラとの共演も多数。その歌声は、多くの聴衆を魅了しています。現在は二期会会員として、ますます精力的な活動を続けています。

外部リンク

オフィシャルブログ
二期会２１ピックアップアーティスト・インタビュー記事

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