望月敏夫

望月敏夫（もちづき としお）は、日本の外交官として長年にわたり国際舞台で活躍した人物です。1965年に国家公務員採用上級試験と外務公務員採用上級試験に合格し、翌1966年に東京大学教養学部を卒業後、外務省に入省しました。

外務省では、1985年に外務大臣官房文化交流部文化第一課長、1987年には外務省国際連合局国連政策課長を歴任するなど、要職を歴任しました。1991年にはボストン総領事に任命され、1994年には文部省大臣官房審議官（学術国際局担当）として、文化・学術分野での国際交流にも尽力しました。

その後、1997年に日本貿易振興会理事に就任し、経済分野での国際協力にも貢献しました。1999年には駐アラブ首長国連邦特命全権大使、2001年には大阪担当特命全権大使、そして2003年には駐ギリシャ兼キプロス特命全権大使として、外交官としてのキャリアを積み重ねました。

2006年に外務省を退官後も、その活動は多岐にわたりました。東京2020オリンピック・パラリンピック招致委員会評議会スペシャル・アドバイザーとして、オリンピック招致活動に貢献しました。また、日本オリンピック・アカデミー会長、同名誉会長として、スポーツ振興にも力を注ぎました。さらに、国士舘大学大学院客員教授、早稲田大学招聘研究員として、後進の育成にも尽力するなど、幅広い分野で活躍を続けています。

望月敏夫は、外交官としての豊富な経験と知識を活かし、退官後も日本の国際交流やスポーツ振興に貢献している人物と言えるでしょう。

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