朝日放送制作・TBS日曜6時30分枠の連続ドラマ

TBS日曜6時30分枠の連続ドラマ

TBSの連続ドラマ枠である「日曜6時30分」は、1958年から1970年までの約12年間にわたり放送されました。この枠は朝日放送が制作したもので、毎週日曜日の18時30分から19時00分までの時間帯に展開されました。初めに放送された作品は、ダイハツ工業一社提供による上方コメディ『ダイハツコメディ やりくりアパート』でした。これは1958年4月6日にスタートし、瞬く間に人気を博しました。

当初のシリーズの成功は、この枠を象徴するものであり、その後も『ダイハツコメディ・やりくりシリーズ』として続けて制作されました。しかし、1961年には『シャボン玉ホリデー』が裏で放送されると、その影響で視聴率が落ち、ヒット作が出づらくなりました。その結果、1965年に現代劇である『バックナンバー333』を放送しましたが、他の競合番組に押されてしまいます。

このような状況の中、1966年には子供向けコメディドラマ『わんぱく砦』が放送され、再び人気を取り戻します。この作品は当時流行していたリアル時代劇から逸脱し、明るく楽しいコメディに戻ることで視聴者を魅了しました。その後も続編が制作されましたが、次作『神州天馬侠』からは再びリアル路線に戻り、さらにフジテレビのアニメ作品に視聴率が奪われる事態に陥ります。

1970年5月31日に『白頭巾参上』が放送終了を迎え、約12年間にわたったこの枠の連続ドラマ路線は終焉を迎えました。先述のように、様々な作品がこの枠で放送されましたが、次第に競争が激化し視聴率確保が難しくなりました。

作品リスト

• - ダイハツコメディ やりくりアパート (1958年4月6日 - 1960年2月28日)
• - ダイハツコメディ やりくり天国 (1960年3月6日 - 1960年8月28日)
• - ダイハツコメディ やりくり三代記 (1960年9月4日 - 1962年2月25日)
• - ダイハツコメディ 青春タックル (1962年3月4日 - 1962年10月28日)
• - 織田信長 (1962年11月4日 - 1963年10月27日)
• - 高杉晋作 (1963年11月3日 - 1964年8月30日)
• - 風雲真田城 (1964年9月6日 - 1965年7月25日)
• - バックナンバー333 (1965年8月1日 - 1966年7月31日)
• - わんぱく砦 (1966年8月7日 - 1967年6月11日)
• - 神州天馬侠 (1967年6月18日 - 1967年12月31日)
• - 海の次郎丸 (1968年1月7日 - 1968年8月25日)
• - 黒い編笠 (1968年9月1日 - 1969年9月28日)
• - 白頭巾参上 (1969年10月5日 - 1970年5月31日)

この枠の放送が終了した後、朝日放送は様々な類の作品を放送しましたが、連続ドラマという形での提案はこの時期に幕を閉じました。

様々な変遷を遂げながらも、TBS日曜6時30分枠の連続ドラマは、日本のテレビドラマ史において重要な位置を占める存在でした。

もう一度検索