朝霞浄水場

朝霞浄水場について

朝霞浄水場（あさかじょうすいじょう）は、埼玉県朝霞市に所在する東京都水道局の浄水施設です。この浄水場は、日本国内で2番目に大きな施設能力を持ち、1966年10月3日に竣工しました。原水は利根川および荒川から供給され、主に都内の水道に供給されています。

概要

朝霞浄水場は第1次利根川系水道拡張事業の一環として設立されました。この施設は、大規模な浄水場として国内で非常に重要な役割を果たしており、特に高度浄水処理設備を備えています。これにより、ろ過水の約半分が徹底的に管理され、上井草給水所や本郷給水所へと送水されています。また、公式な業務を行う部署は「東京都水道局朝霞浄水管理事務所」と呼ばれ、この事務所は三園浄水場も監督しています。

原水の導水と処理

原水導水施設

朝霞浄水場に供給される原水は、荒川の秋ヶ瀬取水堰で取水され、その後朝霞水路を経由して沈砂池へと送られます。ここで不純物が取り除かれた原水は、新河岸川をサイフォンを使って渡り、最終的には原水ポンプ所に到達します。このプロセスの多くは自然な流れによって行われており、効率的な水の管理が実現されています。

原水ポンプ所

原水ポンプ所は、地下29.5メートルの深さに位置しており、地下22メートルに設けられた受水井から原水を汲み上げるために、多数のポンプが活用されています。具体的には、最大600立方メートル/分の揚水量を誇る導水ポンプが4台設置され、通常は2台が並行して稼働しています。また、東村山浄水場に水を送るためのポンプもあり、これにより地域全体の水供給がスムーズに行われています。

各種池と処理施設

第一着水井は円形プール状で、大量の原水が噴き上がる様子を見ることができます。その後、調圧水槽や薬品混和渠などを経由して、水は次の処理ステージに進みます。フロック形成池や薬品沈殿池では、さらなるろ過と浄水処理が行われ、高度浄水施設へとつながります。

高度浄水施設

高度浄水施設では、後段ろ過池や塩素混和渠など、技術的に進んだ処理が施されます。これにより、浄水の安全性が確保され、最終的に配水池やポンプ井を通じて、一般の家庭へと供給されるのです。

送配水と発電設備

朝霞浄水場は、送配水ポンプを通じて水を配分し、安定供給を行っています。また、受変電所や朝霞常用発電所といった関連設備も備えており、エネルギーの管理とともに安全な水供給が維持されています。

関連項目

さらに、朝霞浄水場は水道道路と呼ばれる道路と関連しており、これは浄水場と東村山浄水場を結ぶ原水連絡管が埋設されています。これにより、効率的な水道網の構築が可能となっています。

朝霞浄水場はその大規模な施設能力と先進的な技術により、東京都の水供給の重要な支えとして機能しています。

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