朝鮮総督府法務局

朝鮮総督府法務局について

朝鮮総督府法務局は、日本統治下の朝鮮において、司法に関する事務を管轄した内部部局です。この項目では、法務局の前身である統監府司法庁と朝鮮総督府司法部についても解説します。

沿革

1909年（明治42年）6月、大韓帝国の司法・監獄業務が日本に委託されたことを受け、同年10月には統監府司法庁官制が公布され、11月1日に統監府司法庁が設置されました。初代長官には司法庁長官が任命されています。

1910年（明治43年）10月1日、韓国併合により朝鮮総督府が設置されると、それまで独立官庁であった司法庁は、総督府の内部部局である司法部となりました。その後、1919年（大正8年）8月20日に法務局へと改編されました。

機構

1941年（昭和16年）9月1日時点での法務局の機構は以下の通りです。

法務局
刑事課
民事課
行刑課

法務局の関連官署としては、裁判所（高等法院、覆審法院、地方法院）、検事局、刑務所、保護観察所、予防拘禁所、刑務練習所などがありました。

歴代局長

歴代局長については、資料が限られているため、詳細な情報は割愛します。

参考文献

朝鮮総督府編『施政三十年史』（朝鮮総督府、1940年）
朝鮮総督府編『朝鮮事情　昭和十七年度版』（朝鮮総督府、1941年）
戦前期官僚制研究会編『戦前期日本官僚制の制度・組織・人事』（東京大学出版会、1981年）

関連項目

司法省 (日本)
台湾総督府法務部
大韓民国法務部

もう一度検索