木下俊忠

木下俊忠（きのした としただ）

木下俊忠は、安土桃山時代から江戸時代にかけて活躍した武将であり、通称として出雲守や外記を名乗りました。また、号は宗連であり、木下宗連とも呼ばれています。彼については複数の説が存在し、俊忠と出雲守は別の人物であるとする意見や、宗連を「むねつら」と読ませる見解もあります。

略歴

俊忠は木下家定の子供であり、家系図に基づくと四男とされていますが、他の系図では俊定が四男として記されています。また、『寛政重修諸家譜』では「俊忠」という名が見当たらず、「某 出雲守 外記 號宗連」として記載されています。家定に関する資料では、「男六子あり」とされており、俊忠は実際には六男だったという情報も存在します。加えて、彼は木下長嘯子の弟であり、文人としても尊敬を集めました。

生母については、『木下家譜』では雲照院とされる一方で、『寛政重修諸家譜』や『尾張群書系図部集』では別の氏名が記されています。豊臣秀吉や秀頼に仕官し、馬廻としての地位を築きました。後に豊後国の日出藩に関わることになります。『寛政譜』には大坂の陣に参戦したため、何らかの理由で退身し「閑居」したとされており、大坂城からの脱出後、名を外記に変更し、宗連子や道号で呼ばれるようになり、後に詠譽（詠誉）とも称されるようになりました。

高台院が没した寛永元年（1624年）には剃髪して法名を良甫とし、中津に住んでいたと伝えられています。晩年の寛永14年（1637年）には、中津藩主の小笠原長次に対して、戦乱で焼失した清水寺の復興を推進するよう勧めたことが記録されています。寛文5年（1665年）に亡くなり、享年は83歳でした。

俊忠の息子である新兵衛は伯父の延俊に仕え、その子孫は日出藩の藩士として活動しました。また、秀頼生存説においては、木下宗連を大坂城の陥落を逃れた秀頼と見なす見解も存在しています。

脚注

参考文献: 各種歴史書及び資料からの情報をもとにしています。

外部リンク

• - 補陀落山清水寺（ふだらくさんせいすいじ）

木下俊忠は、その文人としての一面や武将としての功績から、歴史上重要な人物として位置付けられています。

もう一度検索