木下俊良

木下俊良（きのした としよし）は、江戸時代後期に豊後国日出藩（現在の大分県速見郡日出町）の第12代藩主を務めた人物です。

生涯

文化5年（1808年）2月15日、木下俊良は将軍徳川家斉に拝謁しました。文化7年（1810年）3月10日、父である第11代藩主・木下俊懋（としなり）の隠居に伴い、家督を継承し、日出藩の第12代藩主となりました。同年12月16日には、従五位下・佐渡守に叙任されています。

しかし、文化12年（1815年）10月17日、俊良は21歳という若さで死去しました。藩主としての在任期間はわずか5年余りでした。法号は徳充院殿秀山源英大居士。

跡目は、実弟である木下俊敦（としあつ）が養子として迎えられ、第13代藩主となりました。

系譜

父：木下俊懋（第11代日出藩主）
母：ウメ（側室）
正室：国（有馬頼貴の娘）
養子：木下俊敦（実弟、第13代日出藩主）

人物

若くして藩主となった木下俊良に関する詳細な事績はあまり残されていません。しかし、将軍に拝謁し、従五位下に叙任されたことは、藩主としての地位を確立し、幕府との関係を維持するために一定の役割を果たしたことを示唆しています。短命ではありましたが、日出藩の歴史に名を刻んだ人物の一人と言えるでしょう。

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