木下源吾

木下源吾（きのした げんご）

木下源吾は、1891年（明治24年）8月8日に生まれ、1965年（昭和40年）11月26日に没した、日本の政治家です。彼は、参議院議員を二期務め、北海道の社会主義運動において重要な役割を果たしました。

生涯と経歴

木下源吾は北海道出身です。明治大学専門部を中退後、第7師団の御用商人としてシベリアに渡り、その後、新聞記者として活動しました。1925年には、政治研究会旭川支部の結成に参加し、政治活動に足を踏み入れました。

1926年、旭川市会議員に選出され、地方政治家としてのキャリアをスタートさせます。その後、労働農民党、社会大衆党の中央委員を歴任し、社会主義運動の中心人物の一人として活動しました。1945年には、日本社会党初代北海道委員長に就任し、北海道における社会党の基盤確立に貢献しました。

国政への挑戦と苦難

1947年4月、第1回参議院議員通常選挙に北海道選挙区から出馬し、見事当選を果たしました。参議院議員として3年の任期を務めた後、1950年の参議院議員選挙でも再選を果たし、二期目の任期に入りました。しかし、1956年の参議院議員選挙では、社会党の公認争いに巻き込まれ、社会党道本部から除名処分を受けるという苦難に見舞われました。それでも再選を目指しましたが、結果は落選に終わりました。

1959年には、旭川市長選挙に無所属で立候補しましたが、現職で自由民主党公認の前野與三吉に敗れ、市長の座を掴むことはできませんでした。

1965年11月26日、木下源吾は74歳で生涯を閉じました。その功績を称えられ、死没日をもって勲二等瑞宝章が追贈され、従四位に叙されました。

参考文献

『人事随想』産業経済新聞社、1951年。
衆議院・参議院編『議会制度百年史 - 貴族院・参議院議員名鑑』大蔵省印刷局、1990年。
* 『国政選挙総覧：1947-2016』日外アソシエーツ、2017年。

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