木下重範

木下 重範（きのした しげのり）

木下重範は、1906年1月3日に大分県西国東郡岬村（現豊後高田市）に誕生しました。彼は日本大学専門部法律科を1926年に卒業後、弁護士としてのキャリアをスタートさせました。その後、法律の専門家として多くの役職を歴任し、福岡県弁護士会小倉部会の会長を務めるなど、地域社会に貢献してきました。

木下の法律キャリアは非常に多岐にわたります。彼は日本弁護士連合会の理事や代議員としても活動し、さまざまな企業の顧問弁護士としても名を馳せました。その代表的な企業には、日本水産、朝日新聞西部本社、三菱化成工業などがあり、法律の専門知識を活かしてビジネス界にも広く影響を与えました。

政治活動においては、木下重範は1952年10月に行われた第25回衆議院議員総選挙に出馬し、福岡県第4区から無所属で当選を果たします。政界では同友会に所属し、わずか1期の間、衆議院議員として国家のために尽力しました。1953年には再び選挙に挑みましたが、残念ながら落選しました。その後も1958年には自由民主党から再度立候補しましたが、惜しくも再び落選となります。

木下重範は1977年8月13日に逝去し、その死去をもって従五位に叙され、勲四等瑞宝章が追贈されました。これにより、彼の生涯にわたる功績や貢献が改めて評価されることとなりました。

彼の経歴は、法律界にとどまらず、政治の世界でも重要な役割を果たしてきたことを示しています。地域社会への影響力を持ち、そして国家の法律に根ざした活動を通じて、多くの人々に紛争の解決を助けた存在でした。木下重範のような人物は、その時代の法律家としても、また政治家としても顕著な存在であったといえるでしょう。

参照文献

• - ふるさと人物記刊行会編『ふるさと人物記』夕刊フクニチ新聞社、1956年。
• - 議会制度百年史 - 衆議院議員名鑑』大蔵省印刷局、1990年。
• - 『国政選挙総覧：1947-2016』日外アソシエーツ、2017年。

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