木之子村

木之子村（きのこそん）

木之子村は、かつて岡山県後月郡に存在した村です。現在の井原市木之子町にあたります。

概要

木之子村は、高梁川水系小田川の右岸、小田川に支流である稲木川が合流する付近に位置していました。「木々の村」と称されていたものが、木之子村に改められたという経緯があります。

歴史

木之子村の歴史は、江戸時代に遡ります。当初は毛利氏の支配下にありましたが、慶長5年（1600年）に幕府領となりました。その後、慶長7年（1602年）には旗本楢村氏の領地となりますが、寛永5年（1628年）に楢村氏が改易となり、再び幕府領となりました。寛永8年（1631年）に幕府領に復帰後、元禄10年（1697年）には西江原藩領、宝永3年（1706年）には再び幕府領となり、文政10年（1827年）には一橋家領となりました。その他、旗本高山氏領、長川寺領も存在しました。

年表

1889年（明治22年）6月1日：町村制の施行により、後月郡木之子村が単独で村制を施行し、木之子村が発足しました。大字は編成されませんでした。
1950年（昭和25年）6月1日：後月郡井原町上出部の一部（笹井地区）を編入しました。
1953年（昭和28年）4月1日：後月郡井原町・西江原町・高屋町・荏原村・県主村・青野村・山野上[[村]]、小田郡大江村・稲倉村と合併し、市制を施行して井原市が新設され、木之子村は廃止されました。合併後、井原市木之子町となりました。

産業

木之子村の主要な産業は農業でした。特に、桃、葉煙草、藺草、綿織物などが生産されていました。

出身著名人

馬越恭平

脚注

参考文献

角川日本地名大辞典 33 岡山県
『市町村名変遷辞典』東京堂出版、1990年。
岡山県 編『岡山県政』《昭和戦後編》岡山県庁、1969年12月20日。

関連項目

岡山県の廃止市町村一覧

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