木岐駅

木岐駅（ききえき）

木岐駅は、徳島県海部郡美波町の木岐にある四国旅客鉄道（JR四国）の駅です。駅番号はM19で、牟岐線に属しています。この駅は1939年12月14日に開業し、自らの歴史を積み上げてきました。

歴史

木岐駅の設立は1940年代の初めにさかのぼります。当初は県内外の交通の拠点として利用されていましたが、1963年4月1日には業務委託駅となり、日本交通観光社によって運営されることとなりました。その後、1970年と1972年には貨物取扱いや荷物扱いが廃止され、以後は駅員の配置が無くなる「簡易委託化」が進められました。

1987年の国鉄分割民営化では、地域に密着したJR四国の駅として新たなスタートを切りました。しかし、近年の利用形態の変化に伴い、2019年にはトイレが廃止され、2020年には無人化されるなど、さらにシンプルな運営形態へと移行しています。

駅の構造

木岐駅は、カーブ上に位置する単式の1面1線のホームを持ちます。かつて存在していた駅舎は取り壊され、現在は近距離乗車券の販売を行う小さな建物のみが残っています。以前はトイレも併設されていましたが、それも2019年8月に廃止されました。駅は阿南駅が管轄しており、利用者のニーズに応じたサービスの提供が求められています。

現在のホームは地面より一段高い位置にあり、地上からのアクセスは階段によって行われます。この構造は駅舎が存在していた時代から特に大きな変更が無く、地域の特性を反映しています。2000年代以降は、バリアフリーの観点から車椅子用のスロープが整備され、安全面でも配慮されています。

駅周辺

木岐駅の周辺地域は、由岐から山を一つ越えた漁業中心の集落です。木岐川の河口に広がる狭い平地には民家が点在し、静かな生活が営まれています。漁業が盛んな地域であり、自然と共生した生活が垣間見えます。

隣接駅

木岐駅の隣駅は、牟岐線に属する由岐駅（M18）です。木岐駅から北河内駅（M20）へと向かう普通列車の運行が行われており、地域住民や観光客に利用されています。

まとめ

木岐駅は、長い歴史を持つ駅であり、地域の変遷と共にその形を変えてきました。無人化や簡易委託化といった近代的な変化に対応しつつ、周辺の自然や生活様式を尊重した地域の交通の要所として機能しています。今後も、地域住民に愛される駅であり続けることが期待されます。

もう一度検索