木曽平沢

木曽平沢について

木曽平沢は、長野県塩尻市の南部に位置する標高約900mの山岳地帯にある地区です。奈良井宿の北東、奈良井川の右岸に位置し、その歴史は16世紀末頃に集落が形成されたことに始まります。江戸時代に入ると、慶長7年に中山道のルートとして整備されたことで、宿場町である奈良井宿の枝郷として、職人たちが集まる町として発展しました。

特に、木曽平沢は寒冷な気候が漆の乾燥に適していたため、漆器生産が盛んになり、中山道随一の漆器生産地として栄えました。現在もその伝統は受け継がれており、日本有数の漆器生産地として知られています。

重要伝統的建造物群保存地区

木曽平沢の旧中山道沿いには、江戸時代末期から昭和初期にかけての漆工町の面影を伝える建築物が数多く残っています。これらの歴史的な街並みを保存するため、2006年に「塩尻市木曾平沢伝統的建造物群保存地区」として、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されました。

保存地区のデータ

選定名: 塩尻市木曾平沢伝統的建造物群保存地区
所在地: 長野県塩尻市大字木曽平沢の一部
面積: 約12.5ヘクタール（東西約200メートル、南北約850メートル）
選定年月日: 平成18年7月5日
種別: 漆工町
伝統的建造物等特定数:
建築物: 201件
工作物: 20件
環境物件: 16件

この保存地区は、塩尻市により「塩尻市伝統的建造物群保存地区保存条例」などに基づいて保護されており、その歴史的価値が守られています。

主な指定・選定

木曽平沢は、以下の通り、文化的な価値が認められています。

重要漆工集団地（1949年、旧通商産業省指定）
伝統工芸品（木曾漆器、1975年、旧通商産業省指定）
重要有形民俗文化財（木曾漆器館所蔵の木曾漆器の製作用具・製品3729点、1991年、国指定）
重要伝統的建造物群保存地区（塩尻市木曾平沢伝統的建造物群保存地区、2006年7月5日、国選定）

地域情報

木曽平沢は、奈良井川沿いに位置し、国道19号や中央本線が通っています。最寄りの駅は木曽平沢駅で、地区内には塩尻市役所楢川支所、塩尻市立図書館楢川分館、木曽平沢郵便局などの公共施設があります。地区の人口は約1,100人です。

交通

鉄道: 中央本線 木曽平沢駅 徒歩5分

その他

木曽平沢は、漆器の歴史と文化が深く根付いた地域であり、その美しい景観は訪れる人々を魅了します。また、近隣の奈良井宿では、毎年「木曽[[漆器]]祭・奈良井宿場祭」が開催され、多くの観光客で賑わいます。木曽平沢でも秋には「秋の木曽[[漆器]]祭」が開催されてきました。

関連情報

道の駅: 道の駅木曽ならかわ
外部リンク:
木曽平沢町並み保存会
漆芸 巣山元久
木曽[[漆器]]祭・奈良井宿場祭
「木の文化・木のおもてなし」事例映像　信州 木曽平沢・奈良井宿編 - YouTube

もう一度検索