木本幸広

木本幸広について

木本幸広（きもと ゆきひろ）は、1990年7月31日生まれ、和歌山県和歌山市出身の元プロ野球選手です。彼は右投左打の選手で、プロのキャリアでは育成選手として知られていました。

プロフィール

木本は和歌山県南部で育ち、小学校1年生の頃から野球を始めました。初めて所属したのは「野崎西若葉クラブ」で、早い段階から投手としての素質を見せましたが、当初は練習嫌いが災いして、5年生の時には野球を休むこともありました。その後、中学校ではボーイズリーグの「和歌山黒潮」に入り、主に投手としてプレーしました。

高校時代

県立日高高校中津分校では、2年生から左翼手としてレギュラーに名を連ねましたが、2年秋の新チームからは投手に転向を果たします。3年生の夏にはエースとなり、県大会では圧巻のノーヒットノーランを達成します。このピッチングにより、彼は一気に注目を集める存在となりました。エースで4番としてチームを牽引し、決勝に進出しましたが、智弁和歌山に惜しくも敗れ、夏の甲子園出場は逃しました。

プロ入りとその後

2008年9月にはプロ志望届を提出し、2008年10月のドラフトで千葉ロッテマリーンズから育成選手ドラフト1位で指名を受けます。彼は11月28日に支度金100万円、年俸240万円でロッテと契約しましたが、プロの世界では3年間でわずか2試合の登板にとどまりました。

2012年には外野手への転向が発表されますが、シーズンでは24試合に出場して打率.179と振るわず、同年10月には戦力外通告を受けました。このように、プロキャリアは長くは続きませんでした。

引退後の活動

野球選手としては短いキャリアでありましたが、2018年以降は故郷の和歌山市に戻り、「ライジングスター」という多目的野球道場で講師を務めるようになります。この道場は、指導者井上紘一の監修のもと、次世代の選手育成に努めています。

総合的な評価

木本幸広のプロ野球選手としての成績は際立ったものではありませんでしたが、彼の高校時代の活躍や、引退後における指導者としての取り組みは地域の野球界にとって貴重な存在となっています。選手生活は限られた期間で終わりましたが、彼が培った経験や知識を若い選手たちに伝えることで、今後の日本の野球界に貢献することが期待されています。

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