木村大

木村大（きむら だい）

木村大（1982年2月15日生まれ）は、茨城県美浦村（公式サイトでは土浦市）出身の、日本を代表するクラシックギタリストです。土浦日本大学高等学校を卒業。

人物・来歴

5歳よりギタリストである父・義輝氏から指導を受け、幼少期から音楽理論やソルフェージュを学びました。早くも1988年、小学校1年生の時に全国学生ギターコンクール小学生低学年の部で1位を獲得し、その才能を全国に知らしめました。その後も1992年には同コンクールの小学高学年の部で優勝するなど、数々の賞を受賞。

中学生時代にあたる1995年から1997年にかけては、第20回学生ギターコンクール中学生の部で優勝。同時に全部門での最優秀者に贈られるGLC賞も受賞しました。さらに、第11回ジュニアギターコンクール最優秀賞、第13回スペインギターコンクール第1位など、輝かしい成績を収めました。

1996年、ギターコンクールにおいて世界最高水準とされる東京国際ギターコンクールで、当時14歳という史上最年少記録で優勝を果たしました。ギターの練習に集中するため中学校の修学旅行には参加しなかったというエピソードからも、彼の音楽に対する情熱がうかがえます。少年らしからぬ超絶技巧と豊かな表現力が高く評価され、この頃から、彼の強靭なタッチと弱音の表現力は、聴衆の情緒を揺さぶるほどでした。

1999年、17歳の時にアルバム「ザ・カデンツァ17」でCDデビュー。クラシックCDとしては異例の5万枚を売り上げました。このアルバムでは、アメリカのギタリスト、アンドリュー・ヨークの作品も取り上げており、彼とは共演を通じて親交を深めています。

2002年4月から2004年3月まで、英国王立音楽院に留学し、研鑽を積みました。帰国後には、NHK交響楽団との2夜連続競演を果たすなど、活躍の場を広げています。

クラシック音楽だけでなく、兄の影響でヘヴィメタルも好んでおり、2000年にはギター雑誌『YOUNG GUITAR』でイングヴェイ・マルムスティーンとの対談が実現。イングヴェイのアルバム「War To End All Wars」（日本盤）の解説文も執筆しています。ロックへの愛情は、2013年3月リリースのアルバム『HERO』にも表れており、ジミ・ヘンドリックス、レッド・ツェッペリン、ヴァン・ヘイレン、ランディ・ローズなどのカバー曲が収録されています。また、BOWWOWの山本恭司がプロデュースするギターインスト企画『六弦心Vol.2』には「竹田の子守唄」で参加するなど、ジャンルを超えた活動を展開しています。

ディスコグラフィ

アルバム

ザ・カデンツァ17（1999年）
駿馬（2000年）
DAI（2001年）
アランフェス（2002年）
木村大ベスト・セレクション（2004年）
カリフォルニアの風（2005年） - アンドリュー・ヨークとのコラボレーションアルバム
ロンドン・エッセイ（2006年）
INFINITY mugen-DAI（2009年）
HERO（2013年）
ONE（2014年）
ECHO（2016年）
Ross Nero（2018年）
memory-go-round（2021年）

DVD

DAI （2001年）

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