木村奈保子

木村奈保子：映画評論家としての軌跡

木村奈保子（きむら なほこ）は、1955年1月11日生まれの映画評論家、著述家、そして実業家です。彼女は映画解説者として大きな影響をもつ存在であり、ヒーロー・インターナショナル株式会社の代表取締役でもあります。血液型はO型です。

経歴とアナウンサー時代

兵庫県神戸市に生まれた奈保子は、京都外国語大学で英米語学を学び、卒業後に中部日本放送にアナウンサーとして入社しました。彼女の同期には、のちに歌手ASKAの妻となる八島洋子がいました。中部日本放送では報道番組「CBCニュースワイド」のサブキャスターや、ラジオ番組「バイバイ・クイズ720」などを担当し、2年半の後に退社しました。その後、映画研究に目覚め、キネマ旬報や朝日新聞に寄稿しながら映画評論家としての活動を開始しました。

映画番組への道

木村は映画解説の場を求め、サンテレビや関西テレビ、テレビ東京などで様々な映画番組を立ち上げ、解説を担当しました。その中でも特に知られるのが、日本テレビの映画新作解説番組『シネ・バラエティ』で、企画・制作を手がけながら自らも出演しました。その活動が評価され、テレビ東京の『木曜洋画劇場』の映画解説者としての声がかかりました。ここでは17年間活動し、「あなたのハートには、何が残りましたか？」というフレーズが印象に残ります。

著作活動と映画音楽

奈保子の著書は映画だけでなく、文化人類学に基づいた作品や心理学的視点からの書籍にまで広がります。例えば、彼女の初著書『バナナをつけた女たち』は、文化人類学のジャンルに位置づけられ、欧米の映画と人権運動についての研究が展開されています。また、映画音楽の分野でも活動しており、2003年からは映画音楽のライブパフォーマンスを主催し、2007年には東京国際映画祭でワンマンライブを行いました。

実業家としての活動

さらに2004年には、神戸に本社を置くヒーロー・インターナショナル株式会社を継承し、音楽家向けのバッグブランド「NAHOK」を立ち上げました。バッグデザイナーとしての才能を発揮し、日本製楽器ケースの開発を手がけ、海外市場への進出を果たしました。

映画解説者としての復帰

2008年には「スター・チャンネル BSハイビジョン」のメイン解説者に就任し、再び映画解説に戻りました。その後も、2012年にはダンスミュージカルの舞台演出や制作にも取り組むなど、多彩な才能を見せています。

著作リスト

木村は数多くの著作を残しており、以下のような作品があります。

• - 『男を読む映画 -いい男は映画のなかで作られる』（リバティ書房）
• - 『女を読む映画 -愛されるばかりが人生じゃない-』（近代文藝社）
• - 『セクシャル・ウェポン/それは愛ですか、武器ですか?』（講談社）
• - 『バナナをつけた女たち/性が変わる、愛が変わる、映画が変わる』（KKベストセラーズ）

各種メディア出演

さらに、彼女は『木曜洋画劇場』をはじめとした多くのテレビ番組にも出演し、映画の魅力を広める役割を担ってきました。木村奈保子は、映画と映像の世界を通じて、観客に深い感銘を与える存在として、今なおその活動は続いています。

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