木村庄之助 (38代)

38代 木村庄之助の生涯と業績

38代木村庄之助（さんじゅうはちだい きむら しょうのすけ）は、1959年9月22日に生まれた大相撲の立行司で、高田川部屋に所属しています。本名は今岡英樹（いまおか ひでき）であり、相撲界への道は少年時代から始まります。島根県出雲市の出身で、当初は力士を目指していましたが、身長が160cmしかなかったため、行司を希望するようになります。彼は親方に手紙を書き、はじめは裏方として弟子入りしたいと願った結果、「行司になりたい」と記してしまったことから、その道を選ぶことになりました。

1975年5月の場所で、木村秀樹の名で初土俵を踏み、以降彼のキャリアは順調に進展します。1977年には序二段、1978年には三段目に昇進し、1984年には幕下に達しました。1991年には木村和一郎に改名し、1982年には十両に昇進します。2005年には幕内に昇格し、2012年には11代式守勘太夫を襲名しました。2012年には大相撲史上初となる平幕同士の優勝決定戦となった対戦を裁くことでも注目を集めました。

木村庄之助の昇進は続き、2013年に三役格に昇進し、2018年には立行司の地位を得ました。この地位に至るまで、相撲界において大きな役割を果たし、その高い技術と冷静な裁きで数多くの試合で重要な役割を担いました。同年に先代の伊之助が不祥事を起こした後、彼はその後の行司のリーダーシップを引き継ぎます。

2019年には立行司に昇格し、41代式守伊之助を襲名。その後、2024年には38代木村庄之助を襲名することが決まります。彼は引き続き行司として、日々のトレーニングを欠かさず、身体能力を維持することにも努めています。

エピソードと挑戦

木村庄之助の行司としての道のりは、様々な挑戦と共にありました。彼は十両格へ昇進して以降の20年間、名乗った行司名は木村和一郎でしたが、この名前は彼が尊敬する前の山（8代高田川）から取って名づけたものです。若い力士の四股名をつけることを得意としており、剣晃の四股名は「健康」の願いを込めて名付けたものでした。しかし、剣晃は不運にも30歳で他界することとなります。

家庭面でも挑戦があり、彼の長男・凜太郎は力士として活動していましたが、稽古中のケガが原因で若くして引退することとなりました。凜太郎は引退後、父の故郷で画家としての道を歩むことになりました。

また、木村庄之助は、数々の重要な相撲取り組みを裁いた中で、時には難しい判断を求められる場面にも直面しました。行司としての彼の判断能力が試された多くの試合でも、彼は冷静に取り組みましたが、時折誤審として物議を醸す場面も見受けられました。それに対し、彼は進退を伺うなど、相撲界での責任を自覚しています。

未来への期待

木村庄之助はこれからも、行司としての高い技術を駆使しつつ、相撲界を支える重要な存在としての役割を果たしていくでしょう。身体の鍛錬も続け、相撲を裁く上で求められる俊敏性や判断力を維持するために努力し続け、若手行司たちの模範ともなっています。今後の活躍が期待される彼の姿は、多くの相撲ファンに希望と感動をもたらすことでしょう。

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