木村登勇

木村 登勇（きむら のりお）のプロフィール

木村登勇は、1978年3月15日生まれで青森県三沢市出身の元プロボクサーです。彼は、第48代日本ライト級王者および第31代日本スーパーライト級王者として知られています。特に、スーパーライト級では13度もの防衛を果たし、同級における最多連続防衛記録を達成しました。プロボクシングキャリアを通じて、彼は数々の栄光を掴み取ってきました。

幼少期とボクシングの始まり

木村のボクシングキャリアは、中学2年生の時に八戸帝拳ボクシングジムに通い始めたことで始まります。光星学院高等学校に在学中、彼は特に困難を経験しました。1年生と2年生の頃には、顧問の方針により部活動に参加できず、3年生になってようやく出場したインターハイでは、ライトウェルター級で8位に入賞しました。

プロデビューからの歩み

1996年5月20日、仙台ボクシングジムにてプロデビューを果たし、初戦を4ラウンドの判定で勝利しました。翌年、アマチュア時代の思い出が詰まる八戸帝拳に移籍。この年の12月20日には全日本ライト級新人王の称号を獲得しました。1998年には、日本ライト級王座に挑戦しましたが、判定負けを喫しました。

2000年からは横浜光ボクシングジムに所属し、金昌龍トレーナーの指導のもと、更なる成長を遂げます。

日本王座の獲得と防衛

2001年12月8日には、湯場忠志が返上した日本ライト級王座を小野淳一との決定戦で獲得します。翌年3月には、初防衛戦で再び湯場に挑みましたが、負傷引分に終わりました。ただ、同年11月には階級をスーパーライト級に上げたことで、新たな挑戦が始まります。

2004年4月3日、江口慎吾に勝利し、日本スーパーライト級王者となり、見事に2階級制覇を達成しました。その後、彼の防衛記録は続き、特に2008年に松本憲亮に対して7RTKOで勝利を収めた試合では、同級最多連続防衛記録を更新しました。

世界王座挑戦と引退

2008年9月13日には、WBA世界同級王座に挑戦しましたが、残念ながら判定で敗れました。この試合は、日本王座保持者としての挑戦であり、日本ボクシングの歴史的な中継としても注目されました。

そして、2009年4月には14度目の防衛戦で敗北を喫しました。試合を前に、新たな挑戦への意向を示していましたが、同年4月15日に引退を表明し、7月4日には後楽園ホールで引退式を開催しました。

戦績と獲得タイトル

木村登勇のアマチュアボクシングの戦績は20戦15勝（12KO・RSC）5敗であり、プロボクシングでは44戦において35勝（19KO）7敗2分を記録しました。

得られた主なタイトルには、第54回東日本ライト級新人王、第44回全日本ライト級新人王、そして彼が保持した日本ライト級王座（防衛0回）、日本スーパーライト級王座（防衛13回）が含まれます。

ボクシング界での彼の成績は、日本のボクシング史に残るもので、今後も多くのボクサーに影響を与え続けることでしょう。

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