木村竹志

木村竹志氏の歩み：投手から指導者、実業家へ

木村竹志氏は、1961年和歌山県有田市生まれの元プロ野球選手（投手）、監督、そして実業家です。選手時代は「石井毅」の名で活躍し、現在は株式会社ヘルサー代表取締役、NPO法人和歌山野球振興協会・夢クラブ理事長、公益社団法人全国野球振興会理事と、幅広い分野で活躍されています。

輝かしい高校時代と社会人野球

木村氏は箕島高校時代、1年生の秋にアンダースローに転向。持ち前の才能を開花させ、エースとして活躍しました。バッテリーを組んだ嶋田宗彦氏（のち阪神）と共に、1979年春夏連覇を達成。特に夏の選手権大会3回戦、星稜高校との延長18回に及ぶ死闘は伝説として語り継がれています。甲子園での通算14勝は、その実力の証です。

高校卒業後は嶋田氏と共に社会人野球の住友金属に入団。第53回都市対抗野球大会では優勝を果たし、自身も橋戸賞を受賞するなど、高いレベルで活躍しました。

プロ野球生活と独立リーグでの活躍

1982年、西武ライオンズからドラフト3位指名を受けプロ入り。しかし、腰痛に悩まされ、思うような成績を残すことができませんでした。1984年にはアメリカ1Aのサンノゼ・ビーズに野球留学するなど、克服に努めました。1988年に現役を引退しました。

引退後は、夫人の実家である木村家の養子となり、姓名判断により現在の名前「木村竹志」となりました。故郷和歌山に戻り、少年野球指導に携わる傍ら、2003年には和歌山野球振興協会・夢クラブを設立。理事長として青少年育成に尽力しています。

2007年には、独立リーグへの参加を目指すクラブチーム「紀州レンジャーズ」の設立準備委員会委員長を務め、2008年には監督に就任。球団代表も兼任し、チーム運営にも尽力しました。2009年には関西独立リーグ運営会社の代表取締役に就任するも、その後はリーグ代表代行、そして監督に復帰。2013年のリーグ解散までチームを率いました。監督時代には、登録名を旧名の「石井毅」に戻していました。

関西独立リーグ解散の経緯には、木村氏が兵庫ブルーサンダーズの芦屋学園との提携に反対したことも影響していると言われています。

指導者、そして実業家として

独立リーグ監督退任後も、木村氏の野球界への貢献は続きます。2014年にはIBAF 15Uワールドカップ日本代表コーチを務め、2015年には学生野球指導資格を回復。2018年には甲子園レジェンド始球式を務めるなど、多方面で活躍しています。

現在、株式会社ヘルサー代表取締役として実業家としても成功を収め、数々の協会や委員会に名を連ね、後進の育成にも尽力しています。横浜DeNAベイスターズの中川虎大選手は親戚にあたるなど、野球界との繋がりも深く持っています。

まとめ

木村竹志氏は、選手、監督、実業家、指導者と、多様な顔を持つ人物です。箕島高校時代から独立リーグまで、常に野球界の中心に位置し、その経験と人脈を活かし、現在も野球界、ひいては地域社会の発展に貢献し続けています。彼の功績は、日本の野球史に長く刻まれることでしょう。

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