木村護郎クリストフ

木村護郎クリストフ

木村護郎クリストフ（きむら ごろう クリストフ、KIMURA Goro Christoph、1974年3月29日 - ）は、日本の著名な言語学者であり、社会言語学を専門としています。学術博士（一橋大学・2002年）の学位を持ち、木村護郎名義での著作も存在します。

人物

愛知県名古屋市出身で、日本とドイツのハーフというバックグラウンドを持ちます。1997年に東京外国語大学ドイツ語学科を卒業後、2002年に一橋大学大学院言語社会研究科の博士課程を修了しました。

慶應義塾大学や上智大学で講師を務めた後、2012年に上智大学外国語学部ドイツ語学科の教授に就任しました。上智大学では、社会言語学とドイツ語に関する授業を担当しています。また、慶應義塾大学湘南藤沢キャンパスでも、言語動態論、多言語コミュニケーション実践、そしてドイツ語の科目を担当しています。

博士論文では、ドイツ東部の少数民族の言語であるソルブ語と、イギリスのコーンウォールのケルノウ語を取り上げ、フィールド調査を伴う綿密な研究を行いました。この研究は、少数言語の保護と言語復興に関する議論に大きく貢献しています。

また、木村氏は非常に熱心なエスペランティストであり、日本青年エスペラント連絡会（JEJ）の代表を務めた経験もあります。臼井裕之氏と共に、日本において初めて「言語権」という概念を紹介した人物としても知られています。2022年5月には、一般財団法人日本エスペラント協会（JEI）の顧問に就任し、エスペラントの普及と発展に尽力しています。

著作

言語論

ことばへの権利　言語権とはなにか（言語権研究会［編］、1999年、三元社）
言語的近代を越えて（2004年、明石ライブラリ、共著）
言語にとって「人為性」とはなにか：言語構築と言語イデオロギー：ケルノウ語・ソルブ語を事例として（2005年、三元社） - 博士論文を元にした書籍
媒介言語論を学ぶ人のために（2009年、世界思想社、共著）
節英のすすめ（2016年、萬書房）
多言語主義社会に向けて（2017年、くろしお出版、編著）

ドイツ語学習

問題発見のドイツ語・モデル1～モデル3（CD付ビデオ教材）（2005年～2007年、三修社、共著）

関連項目

エスペラント
日本エスペラント協会（JEI）

外部リンク

木村護郎クリストフ - researchmap
木村護郎クリストフ - J-GLOBAL
木村護郎クリストフ - KAKEN 科学研究費助成事業データベース
教員紹介 - 上智大学外国語学部
研究者総覧 - 上智大学
* 三元社 著訳者紹介 木村護郎クリストフ

木村護郎クリストフ氏の研究は、言語学の分野において多大な影響を与えており、今後の活躍も大いに期待されています。

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