木楽舎

株式会社木楽舎は、1998年に小黒一三によって設立された出版社です。雑誌『ソトコト』の創刊をはじめ、「翼の王国books」シリーズや福岡伸一氏の「動的平衡」シリーズなど、幅広いジャンルの書籍を出版しています。

出版事業

木楽舎の出版事業は、雑誌と書籍の二つを軸として展開されています。

雑誌
『ソトコト』：1999年創刊のソーシャル＆エコ・マガジン。「社会や環境がよくなって、そしておもしろい」をテーマに、国内外のソーシャルグッドな情報を発信しています。創刊以来、「スローライフ」「ロハス」「ソーシャル」「ローカル」といったキーワードを社会に提示し、読者のライフスタイルに影響を与えてきました。誌名の「ソトコト」は、アフリカの言葉で「木の下」を意味し、木陰で議論し、未来に繋がる知恵を生み出したいという願いが込められています。2020年からは隔月刊となっています。
『孫の力』：2011年創刊の『ソトコト』増刊号。サル学者の島泰三氏が原案・監修を務め、孫と祖父母のコミュニケーションをサポートする内容が掲載されています。現在は休刊中です。

書籍
「翼の王国books」シリーズ：ANA機内誌『翼の王国』の連載を書籍化したシリーズ。「おべんとうの時間」や「京都の流儀」、「作家と一日」など、紀行やエッセイ、小説など様々なジャンルがあります。
「ソトコト新書」：2006年創刊。『ソトコト』の連載記事などを収録しています。
単行本：福岡伸一氏の「動的平衡」シリーズや、『発酵文化人類学』、『関係人口をつくる』など、社会や文化、自然、科学に関する書籍を出版しています。

その他の事業

出版事業以外にも、木楽舎は様々な事業を展開しています。

飲食事業
ロハスカフェARIAKE：武蔵野大学有明キャンパス内にあるカフェ。有機豆乳や玄米を使用した体に優しいイタリア料理を提供しています。
BAR&レストラン 赤道倶楽部：東京・銀座にあるレストラン。「赤道地帯の恵みを再発見」をコンセプトに、こだわりの飲食物を提供しています。

イベント・プロジェクト
フェルメール 光の王国展：フェルメールの全作品を原寸大で再現した展覧会。久石譲氏が音楽を担当、宮沢りえ氏と小林薫氏が音声ガイドを務め、福岡伸一氏が監修しました。
スマイル アフリカ プロジェクト：不要になった靴を回収し、アフリカの子どもたちに寄贈するプロジェクト。元金メダリストの高橋尚子氏がフロントランナーを務めています。
福岡伸一の知恵の学校：本を読むだけでなく、その背景や著者の人生観を理解し、読書を通じて様々な分野への興味を広げるプロジェクトです。
災害イツモマインドセットプロジェクト：災害に対する新しい知識を啓発し、防災グッズの開発など、防災意識の向上を目指すプロジェクト。

木楽舎の特徴

木楽舎は、出版事業だけでなく、カフェやレストラン、イベントなど、多岐にわたる事業を展開しており、それぞれの活動が連動し、社会や環境への貢献を目指しています。また、『ソトコト』を通じて、「スローライフ」「ロハス」といったライフスタイルを提案するなど、時代の変化に対応した新しい価値観を発信し続けています。

関連人物

小黒一三：木楽舎の創業者であり、『ソトコト』のスーパーバイザー。
* 福岡伸一：生物学者。木楽舎から「動的平衡」シリーズを出版。その他、多くのプロジェクトで監修を務める。

木楽舎は、出版事業を通じて、社会や環境に貢献する情報の発信、新しいライフスタイルの提案、そして文化的な活動を通じて、社会に貢献する企業と言えるでしょう。

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