木瀬部屋

木瀬部屋の歴史と発展



木瀬部屋(きせべや)は、出羽海一門に所属する相撲部屋であり、2003年に設立されました。この部屋の創設者である11代木村瀬平(元幕内・肥後ノ海)は、現役を引退後、三保ヶ関部屋から独立し、7人の内弟子と共にこの新たな部屋を立ち上げました。木瀬部屋は、学生相撲経験者を積極的に迎え入れ、次第に多くの関取を輩出するなど、相撲界の中でも大きな存在となりました。

部屋の設備と訓練方法



木瀬部屋では、2017年11月場所からは独自の訓練スタイルが採用されました。通常の2面土俵とは異なり、3面土俵を導入することで、より多くの稽古が可能になると11代木瀬は述べています。この取り組みによって、稽古開始時間も早まることなく、力士たちは十分な睡眠を確保しながら新しい稽古を行えるようになりました。

また、木瀬部屋は稽古場の設備にも細心の注意を払っています。冷暖房を完備し、カメラを用いて稽古を記録し、選手たちのパフォーマンスを分析しています。さらに、稽古場に撒かれる土は、殺菌効果のある酸性水を使用しており、より安心して取り組める環境が整えられています。

過去の問題と再開



2010年には、部屋における暴力団関係者の観戦問題が発覚しました。それにより、11代木瀬は役職を降格され、部屋は閉鎖されることになりました。所属力士たちは一時的に出羽海一門に預けられたものの、2012年には再び木瀬部屋が再開されることが決まりました。この再開にあたっては、北の湖部屋から移籍した力士たちもおり、部屋の復活を支えました。

現在の状況と力士たち



現在、木瀬部屋には数々の力士が在籍しています。特に注目されるのは、2020年1月場所で幕内最高優勝を達成した德勝龍や、小結として名を馳せた臥牙丸などです。力士たちは様々な背景を持ちながら、共に成長し合い、部屋の発展に寄与しています。

所在地と施設



木瀬部屋は東京都墨田区立川に位置しており、都営地下鉄大江戸線と新宿線の森下駅から徒歩5分という立地が便利です。部屋付き親方の若藤信英(前4・皇司)は、入間川部屋から移籍し指導にあたっています。さらに、他にも多くの部屋付き親方や力士たちが存在し、それぞれが相撲界での役割を果たしています。

木瀬部屋はその歴史の中で数々の試練を経て、今もなお相撲界の重要な拠点として位置付けられています。力士たちの活躍と共に、今後の発展に期待が寄せられています。

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