小結

小結（こむすび）について

概要

小結は、日本の大[[相撲]]における力士の地位の一つであり、三役の中で最も低いランクです。幕内の番付の中では横綱から数えて4番目に位置し、横綱、大関、関脇という上位の力士に続きます。この地位は、相撲界において非常に重要な役割を果たしており、その成績や昇進に関する条件がいくつか指定されています。

呼称と由来

小結という呼称は、江戸時代の初期から使用されていますが、その語源や由来は明確ではありません。一般的に知られている説では、相撲に関する文献『古今相撲大全』の中に「役相撲の小口の結び」という言葉があり、これに由来するとのことです。このように、小結の名称は相撲の歴史的な背景を反映しています。

特徴

待遇

小結の力士は、関脇と同様の待遇を受けており、月給は通常180万円と定められています。このため、小結の力士は経済的にも安定した地位にあります。

取組

小結は本場所で15日間の取組に参加し、通常初日に横綱との対戦が組まれることが一般的です。特に西小結は東横綱と、東小結は西横綱と対戦することが多く、横綱や大関との対戦は取組序盤から中盤にかけて集中的に組まれます。この点で、他の役職との取組の組まれ方には違いが見られます。

定員

小結には最低2名の力士が必要とされており、実際、多くの場所では2名のみで構成されています。一方で、小結が3名以上になることは稀で、過去には数年にわたり2名のみの小結での場所が続くこともありました。これまでの最多記録は4名であり、2023年の3月場所では4小結が存在しました。

昇進・陥落要件

小結の地位は、成績によって大きく影響を受けます。しかし「番付は生き物」とも言われているように、昇進の条件は常に一定ではなく、力士同士の兼ね合いによって運や不運があるため、昇進が難しいケースも多く見られます。一般的に、幕内上位の力士は前場所の成績に基づいて昇進の枠が決まるため、小結での勝ち越しが必ずしも昇進に結びつくわけではありません。

特に、関脇や小結は定員が少ないため、他の力士との競争が厳しくなります。小結として11勝以上を挙げた場合には、勝ち越した力士が必ず関脇に昇進するわけではありませんが、少なくとも昇進するための良い機会を得られます。

逆に、小結で負け越しの場合、原則として次の場所で平幕に降格する可能性が高いです。また、昇進する際に、多くの力士がそれぞれの成績で競い合っているため、特に平幕から関脇への一気昇進や、関脇から小結を通り越して降格するケースも珍しくありません。

記録と備考

小結としての優勝は非常に珍しく、現存の力士の中には小結として優勝した経験を持つ者は少ないです。小結としての全勝優勝や外国人力士による優勝も過去に例がありません。2024年までの時点で、小結の地位で優勝した力士は非常に限られており、歴史的な観点からもその忘れがたい業績を象徴しています。

まとめ

小結は大[[相撲]]の中でも重要な役割を持ち、その成績によって昇進や降格が厳しく決まる地位です。相撲界の歴史を反映しながらも、逐次変化する条件によって、その地位は常に流動的であり、力士たちの努力と運に大きく左右されます。

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