木田三千雄

木田三千雄（きだ みちお）

木田三千雄は、1912年1月11日に青森県黒石市に生まれ、1994年7月29日に東京都杉並区で亡くなった日本の俳優です。彼は、数多くの劇団での活躍を経て、テレビドラマや映画でその名を広めました。彼の本名もまた木田三千雄であり、俳優業において彼自身の個性を生かしながら活動していました。

来歴

木田は、俳優としてのキャリアを札幌レビュー団からスタートさせました。以降、早川雪洲一座や水谷八重子芸術座、森川信一座など、様々な劇団で演技を磨いていきました。その後、テレビの世界に進出し、彼の持つ温かみのあるキャラクターは多くの視聴者の心を掴みました。特に、さまざまなドラマに出演し、その演技力で多くのファンを魅了しました。

1992年には、芸団協から芸能功労者表彰を受けており、彼の長いキャリアと業績が評価されました。残念ながら1994年には肝臓がんにより82歳で亡くなりましたが、その足跡は今なお多くの人々の心に残っています。

特技と方言

木田三千雄は、特技として乗馬を持ち、東北地方の方言である東北弁を流暢に話すことができました。この方言は彼の演技に独特の風味を加え、個性的なキャラクター創造に寄与していました。

主な出演作品

映画

彼の映画出演作品は非常に多く、代表作には1953年の「蟹工船」や1966年の「恋する年ごろ」、1970年の「男はつらいよ 望郷篇」などがあります。また、1984年には「天国の駅 HEAVEN STATION」、1990年に黒澤明監督の作品「夢」にも出演しています。

テレビドラマ

木田はテレビドラマの分野でも多岐にわたる役をこなし、1956年から1964年まで続いた人形劇「チロリン村とくるみの木」ではドロガメ・カメキチの声を担当しました。その後も、「七人の刑事」や「ウルトラセブン」、「太陽にほえろ!」など、多くの名作に出演しました。また、「水戸黄門」や「鬼平犯科帳」など、人気シリーズにも顔を出し、視聴者に愛され続けました。

まとめ

木田三千雄の演技とそのキャラクターは、彼の生涯にわたる多様な役柄によって形作られました。舞台での経験、テレビでのキャラクター造形、そして映画での演技が、彼を日本のエンターテインメント界における不朽の存在としました。彼の功績は、今なお多くの俳優や制作に影響を与えています。

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