木﨑海伸之助

木﨑海 伸之助について

木﨑海 伸之助（きざきうみ しんのすけ、1995年5月5日生まれ）は、沖縄県うるま市出身の元大相撲力士です。彼は木瀬部屋に所属し、本名の木﨑 伸之助の名で知られています。身長174cm、体重152kg、血液型はB型でありますが、彼の大きな体格にふさわしい相撲界での活動をしました。木崎海は、2020年1月場所で西十両3枚目に到達し、沖縄県出身の力士としては戦後6人目の新十両として名前が記録されました。さらに、兄弟で同じ部屋に所属している美ノ海とともに、21組目の兄弟関取としても有名です。

来歴

木崎海は5人兄弟の四男として生まれました。兄の大輔は相撲の道を極め、九州電力相撲部の副主将として活動しています。幼少期から相撲に親しんでおり、沖縄市立美里小学校の1年時に地元の道場で相撲を始めました。彼が更なる成長を遂げたのは鳥取市立西中学校での3年間であり、そこで全国都道府県中学生相撲選手権大会においてベスト32に進出しました。

その後、鳥取城北高校に進学し、3年次には高校横綱のタイトルを獲得しました。卒業後、木崎海は日本大学法学部政治学科へ進学し、そこで全日本相撲選手権大会で3位に入賞するなど、多くの実績を残しました。大学卒業後は兄の大輔と同じ木瀬部屋に入門し、2018年3月に初土俵を踏みました。

昇進の道は順調であり、2018年7月の場所で幕下に昇進しました。しかし、入門後の初めての負け越しを経験した後、彼はすぐに立ち直り、4場所連続で勝ち越すパフォーマンスを見せました。2019年5月には十両目前の幕下で5勝2敗を記録し、翌7月には新十両に昇進しました。

相撲人生と困難

新十両昇進後の7月場所では、12日目までの成績が振るわず、負け越してしまいましたが、9月場所では千秋楽で勝ち越しを達成しました。続く11月場所では、好調を維持しながらも優勝争いから脱落し、2020年1月には西十両3枚目まで昇進しました。しかし、その場所では連敗を重ね、首を負傷するアクシデントに見舞われました。日本相撲協会はその後、8日目には初日を取ったものの、結局3勝12敗と大きく負け越してしまいます。

続く2場所も負け越しとなり、2020年8月に引退を表明することになりました。引退の背後には慢性的な首の痛みがあったと言われ、木瀬師匠は彼の判断を称賛しました。

引退後の活動

引退後、木崎海は両親と共に相談し、治療を受けるための病院を探すことになりました。また、YouTubeチャンネル「しんのすけチャンネル」を始め、動画編集や映像制作に興味を持つ一方、兄の美ノ海を応援し続ける姿が見られました。彼の相撲人生は短命ではありましたが、今後の活動にも注目が集まっています。

エピソード

彼が2019年12月に故郷で行った冬巡業では、特に印象深い出来事となり、兄との関係も強調されました。また、引退前の場所でのアクシデントに対しても、視聴者からの様々な反響がありました。その中で、特に安全面への批判も寄せられるなど、彼の引退は相撲界に大きな影響を与えました。

数々の体験を経た木崎海は、今後の人生でもその経験を生かし、何らかの形で相撲界や若い力士たちを支える存在になることが期待されています。

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