末綱隆

末綱隆（すえつな たかし）は、1949年3月生まれの日本の警察官僚です。大分県別府市出身で、東京大学文学部を卒業後、1974年に警察庁に入庁しました。警察官僚として、警視庁副総監や東宮侍従長など、重要な役職を歴任しました。

警察庁入庁後、1991年には広島県警察本部警務部長に就任し、その後も、警察庁刑事局保安部地域課長、高知県警察本部長、警察庁長官官房給与厚生課長、会計課長などの要職を歴任しました。2000年には警視庁総務部長、2001年には警察庁長官官房首席監察官に就任し、2002年には神奈川県警察本部長を務めました。

2004年には、警視庁副総監に就任し、組織運営の中枢を担いました。2005年には、宮内庁東宮侍従長に転じましたが、2009年に辞任しました。辞任の理由としては、皇太子妃との相性が良くなかったことが指摘されています。

東宮侍従長辞任後、2009年4月には在ルクセンブルク特命全権大使に任命され、外交官としても活躍しました。2012年に退官し、その後は、日本生命保険相互会社特別顧問、丸紅株式会社監査役、東鉄工業株式会社取締役、関電工監査役、京浜急行電鉄株式会社監査役、JCRファーマ株式会社取締役、あいおいニッセイ同和損害保険株式会社監査役など、数多くの民間企業の役員を歴任しています。

また、美里ゴルフ倶楽部理事長、公益財団法人全日本柔道連盟評議員、一般財団法人清水育英会評議員、公益財団法人アルゲリッチ芸術振興財団理事、一般社団法人スポーツ・オブ・ハート顧問など、様々な団体の役員や評議員としても活動しており、その活動は多岐に渡ります。

末綱隆は、警察官僚としての豊富な経験と、その後の民間企業や各種団体での活動を通じて、幅広い分野で活躍しています。組織運営やリーダーシップに関する知識と経験は、社会の様々な場面で活かされており、その影響力は小さくありません。警察官僚としてのキャリアだけでなく、退官後の活動にも注目すべき人物です。

もう一度検索