末野大橋

末野大橋の概要

末野大橋（すえのおおはし）は、埼玉県大里郡寄居町にまたがり、荒川に架かる重要な道路橋です。この橋は、国道140号皆野寄居バイパスの一部であり、交通渋滞が発生しがちなエリアを避けるためのショートカットとして利用されています。位置的には、荒川の河口から97.4キロメートルの地点にあり、特に休日には多くの自動車が通行します。

橋の構造と特徴

末野大橋は、全長313.0メートル、幅8.5メートル、有効幅員7.5メートルを誇る上路式鋼アーチ橋です。その主径間の広さは182.0メートルで、特別なデザインが施されています。アーチ構造のため、雨や雪などの自然条件にも強く、安定した性能を持っています。また、橋自体が河岸段丘の上に位置し、周囲の地形に融合した姿は特徴的です。

橋は自動車専用道路として設計されており、歩行者用の通行路は設けられていません。そのため、通行する際には自動車による利用限定となっています。明るい夜間交通を考慮して、照明柱は亜鉛メッキ仕上げが施されており、他の橋と一線を画する美しさを持っています。

開通と施工

末野大橋は2004年度に完成し、2005年3月29日に開通しました。橋の設計や施工には、いくつかの大手企業が関与しており、片山鉄工所、JFEエンジニアリング等の名だたる企業が携わっています。特に「ケーブルエレクション斜吊工法」という独自の工法が採用されるなど、技術的にも非常に注目されるプロジェクトでした。

地域の環境と周辺施設

末野大橋周辺の地形は、河岸段丘に位置し、その自然美から「埼玉県立長瀞玉淀自然公園」の一部にもなっています。橋のすぐ上流には玉淀ダムがあり、ダムの堤頂部にはキャットウォークが設置されていて、一般の人も歩くことが可能です。この歩道からは末野大橋や隣接する折原橋を横から見ることができ、素晴らしい景観を楽しむことができます。

また、地域には観光名所も多数存在します。玉淀河原は県指定の名勝に指定されており、訪れる人々にとって魅力的な活動スポットとなっています。他にも寄居折原インターチェンジや複数の歴史的遺跡、湖に囲まれた環境は地域全体の魅力をさらに高めています。

終わりに

埼玉県が配布している末野大橋や折原橋の橋カードは、訪れる人にとって素敵なお土産となり、橋に関する重要な情報を提供しています。このように、末野大橋は単なる交通路にとどまらず、地域の自然や文化と深く結びついた存在として、多くの人々に親しまれています。特に自転車利用者向けに整備されたサイクリングルートもあり、観光やレジャーを楽しむ場としての顔も持っています。

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