本城雅人

本城 雅人について

本城 雅人（ほんじょう まさと）は、1965年6月19日生まれの日本の小説家・推理作家であり、元新聞記者でもあります。彼の作品は特に野球をテーマにしたミステリー小説が多く、スポーツ界での豊富な経験を生かして執筆されています。彼は神奈川県藤沢市出身で、本名は楠山正人（くすやま まさと）です。

経歴

本城は明治学院大学の経済学部を卒業後、産業経済新聞社に入社し、記者としてキャリアをスタートしました。主にスポーツを担当し、「サンケイスポーツ」でプロ野球や競馬、メジャーリーグの取材などを行い、20年以上の間、記者としての職務に従事しました。その後、作家に転身し、彼の名前を広めるきっかけとなったのが2009年に発表したデビュー作「ノーバディノウズ」でした。この作品は、第16回松本清張賞の最終候補作となりましたが、受賞は逃しました。しかし、彼の小説家デビューの橋渡しとなる重要な作品でもありました。

デビュー後も本城は精力的に執筆を続け、2010年には「ノーバディノウズ」で第1回サムライジャパン野球文学賞を受賞しました。彼は「野球は一球一球にさまざまな思惑が交錯する最高の推理ゲームである」との考えを持ち、自身の作品にその要素を反映させています。

受賞歴

本城は多くの賞にノミネートされ、受賞もしてきました。具体的には、以下のような受賞歴があります。

• - 2009年：『ノーバディノウズ』で第16回松本清張賞候補。
• - 2010年：『ノーバディノウズ』が第1回サムライジャパン野球文学賞受賞。
• - 2016年：『トリダシ』が第18回大藪春彦賞候補及び第37回吉川英治文学新人賞候補。
• - 2017年：『ミッドナイト・ジャーナル』が第38回吉川英治文学新人賞受賞。
• - 2018年：『傍流の記者』が第159回直木三十五賞候補。

主な作品

彼の作品には、野球や競馬、警察、新聞記者の現場を題材にしたものが多くあります。また、実際の新聞連載や短編も多数執筆しています。以下はその一部です。

• - ノーバディノウズ（2009年）
• - スカウト・デイズ（2010年）
• - 嗤うエース（2010年）
• - トリダシ（2015年）
• - ミッドナイト・ジャーナル（2016年）
• - 傍流の記者（2018年）

特に、2018年春には自作の『ミッドナイト・ジャーナル』がドラマ化され、多くのファンに支持されています。

これからの展望

本城雅人は、今後も新作を執筆し続ける意向を示しており、現在もさまざまな新しいプロジェクトが進行中です。彼の作品は、スポーツの真実の裏側と推理の面白さを組み合わせることで、読者に新たな視点を提供しています。今後のさらなる活動が期待される作家です。

もう一度検索