本多康政

本多康政：近江膳所藩第八代藩主

本多康政（ほんだ やすまさ）は、江戸時代中期に近江膳所藩（現在の滋賀県大津市）を治めた第八代藩主です。康俊を祖とする本多家宗家の八代目にあたります。

生涯

康政は、伊勢国神戸藩（現在の三重県鈴鹿市）の藩主であった本多忠統（ほんだ ただもと）の九男として生まれました。幼名は忠節（ただとき）と名付けられました。

明和元年（1764年）閏12月6日、兄であり膳所藩の先代藩主であった本多康桓（ほんだ やすつね）の養嗣子となります。これは、康桓に実子がいなかったため、後継者として迎えられたものです。

翌明和2年（1765年）正月25日、康桓が隠居したことにより、康政は家督を相続し、膳所藩の藩主となりました。しかし、同年10月晦日には、わずか21歳という若さで急逝しました。

康政に実子はいなかったため、跡目は養嗣子である本多康伴（ほんだ やすとも）が継承しました。

系譜

実父：本多忠統（伊勢神戸藩主）
養父：本多康桓（膳所藩主）
室：飛鳥井雅威の娘
養子：本多康伴（酒井忠寄の五男）
* 養女：本多康伴正室（本多康桓の娘）

康政は若くして亡くなったため、藩主としての業績は多くありませんが、本多家宗家の一員として、その名を歴史に刻んでいます。跡を継いだ康伴は、藩政の安定に尽力し、文化の振興にも貢献しました。

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