本多康紀

本多 康紀について

本多康紀（ほんだやすのり）は、安土桃山時代から江戸時代前期にかけて日本の歴史に名を刻んだ武将であり、大名です。彼は三河岡崎藩の第2代藩主であり、広孝系本多家の2代目です。

生い立ちと初期の人生

康紀は、天正7年（1579年）に三河田原で、徳川家の家臣であり初代三河岡崎藩主の本多康重の長男として生まれました。彼は家族の影響を受けて成長し、武士としての教育を受けました。天正19年（1591年）には元服し、徳川家康から名前に「康」の字をもらい、康紀と名乗ります。このことは彼のこの時期の地位を示しています。

藩主としての活動

慶長6年（1601年）、運命の転機が訪れます。康紀は従五位下、伊勢守に叙位し、任官されました。そして、慶長16年（1611年）には父親が他界したため、家督を継ぎました。以降、岡崎藩の運営に尽力しました。

康紀は、戦国時代の武将として知られていますが、特に大坂冬の陣（1614年）と大坂夏の陣（1615年）の際にその名が挙がります。慶長19年、大坂冬の陣では、島野川と淀川の中洲から青屋口を攻撃しました。この戦いの後、豊臣氏と徳川氏は和議を結ぶことになり、康紀は松平忠明や本多忠政らと共に大坂城の堀の埋め立てや石垣の破壊を行う奉行を務めました。

大坂夏の陣では、和議が決裂したため再び戦闘に参加します。康紀は前田利常の右翼に陣取り、豊臣方の大野治房と戦い、この戦いでも武功を挙げました。これらの戦闘は彼の名声を高め、岡崎藩の地位を強化する役割を果たしました。

晩年と死去

戦の後、康紀は岡崎城の修築に専念しました。元和9年（1623年）には江戸幕府第3代将軍・徳川家光に従い上洛しますが、その後、病に倒れ、9月25日に死去しました。享年は45歳でした。彼の死後、長男の忠利が藩主を引き継ぎました。

家族

本多康紀の父は本多康重で、母親は石川家成の娘です。彼の正室は松平家清の娘であり、彼との間には長男の本多忠利をはじめとする数人の子供が誕生しています。他の子供には本多吉平、本多紀利（三男）、本多大蔵、および桑山貞晴の家族がいます。

康紀の生涯は、戦での活躍や岡崎藩の発展に寄与したものであり、彼の家系は後の時代にも影響を与えました。

もう一度検索