本山博幸

本山 博幸

本山 博幸（もとやま ひろゆき）は、1969年9月28日に佐賀県武雄市に生まれ、日本の政治家および建築士として活動しています。現在は、神奈川県松田町の町長を3期務めています。

来歴

東海大学工学部を卒業後、社会人経験を経て、2000年頃に神奈川県松田町へ移住しました。その後、住宅建築会社の社長として事業を経営しました。

2013年9月8日に実施された松田町長選挙に立候補。当時現職だった島村俊介氏との一騎打ちを制し、初めての当選を果たしました。同年9月23日に町長に就任。

その後も町政運営への信任を得て、2017年の選挙で再選を遂げ、さらに2021年の選挙でも勝利し、3期目の任期に入りました。

町政

本山町長の在任期間中には、いくつかの重要な出来事や施策がありました。

DHCとの協定解消

2016年12月、松田町はDHC社と、災害発生時の物資供給支援などを含む包括的な連携協定を結びました。

しかし、協定締結後にDHC社は、同社の吉田嘉明会長の名義で、競合他社のCM出演者に関する差別的な内容を公式ウェブサイトに掲載（2020年11月）。さらに2021年4月9日には、吉田会長によるNHKに関する差別的な発言（「幹部・アナウンサー・社員のほとんどがコリアン系」「NHKは日本の敵」など）が改めて掲載され、問題となりました。

これらの発言に対し、人権団体などから削除を求める声が上がりましたが、DHC社は当初これに応じませんでした。状況が動いたのは、2021年5月31日にDHC社が一連の差別的な文章をウェブサイトから全て削除した後のことです。

この削除を受け、本山町長は2021年6月2日付の神奈川新聞の取材に対し、「文書の削除を粘り強く求めてきた町の要望が聞き入れられた。会長も反省しているとの説明を受けている」と述べ、DHC社との協定を継続する意向を示しました。

しかし、同年6月7日、松田町議会は、町に対しDHC社との協定を破棄するよう求める決議書を可決しました。これを受けて本山町長は、「議会の意思は尊重しなければならない」と表明し、それまでの考えを変え、協定を破棄する方針へと転換しました。そして、松田町は2021年7月19日付でDHC社との協定を正式に解除しました。

松田町パートナーシップ宣誓制度

2021年10月1日、松田町は性的少数者（LGBTなど）のカップルに対し、婚姻に準ずる関係として自治体が認める「パートナーシップ宣誓制度」を導入しました。

この制度の導入と同時に、松田町はすでに同様の制度を運用し、相互利用に関する協定を結んでいた近隣の南足柄市および大井町が構築していた協力体制にも加わりました。これにより、これらの自治体間でパートナーシップの宣誓が相互に認められる枠組みが拡大されました。

本山町長のリーダーシップの下、松田町はこれらの重要な課題に対応し、地域社会の多様性を受け入れる施策を進めています。

外部リンク

* 本山ひろゆき - Facebook

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