本橋拓馬

本橋拓馬（もとはし たくま）は、2002年4月30日に兵庫県神戸市で生まれた日本のラグビーユニオン選手である。現在は、ジャパンラグビーリーグワンに所属するコベルコ神戸スティーラーズの一員として活躍している。身長192cm、体重118kgという恵まれた体格を誇り、主にフォワード第2列のロック（LO）および第3列のフランカー（FL）としてプレーする。

彼のラグビー人生は、地元神戸市の西神戸ラグビースクールで始まった。中学時代にはその才能が認められ、兵庫県スクール代表にも選ばれるなど、早くから将来を嘱望される選手として頭角を現した。

高校はラグビーの強豪校である京都成章高等学校に進学。1年生の秋から早くもレギュラーとして、全国高等学校ラグビーフットボール大会（通称：花園）の舞台に立った。2年時には中心選手としてチームを花園ベスト8に導いた。そして、最終学年ではフォワードリーダーという重要な役割を任され、チームを牽引。2021年1月9日に行われた第100回記念大会の決勝では惜しくも敗れたが、準優勝という輝かしい成績を残し、高校ラグビー界で確固たる存在感を示した。

高校卒業後、2021年に帝京大学に進学。ここでも彼は1年生から右ロックとして試合に出場し、その実力を証明した。全国大学ラグビーフットボール選手権大会においては、第58回大会の準決勝と決勝で左ロックとしてフル出場。チームの4年ぶりとなる大学日本一の座奪還に大きく貢献した。続く2年時の第59回大会でも、中心選手として3試合に先発出場。準決勝の筑波大学戦では重要なトライを決めるなど、勝利に貢献した。大学4年時の2024年6月29日には、JAPAN XVの一員としてマオリ・オールブラックス戦に出場し、国際舞台での経験も積んだ（Cap非対象試合）。帝京大学ラグビー部での4年間、彼は不動のレギュラーとしてチームを支え続け、2025年1月13日に行われた第61回全国大学ラグビーフットボール選手権大会決勝では、チーム史上初の4連覇という歴史的快挙達成の瞬間をグラウンドで迎えた。

大学での優れたパフォーマンスと実績が評価され、本橋はプロラグビー選手への道を歩むことを決めた。2025年1月24日には、自身が生まれ育った街を拠点とするジャパンラグビーリーグワンのコベルコ神戸スティーラーズへ、アーリーエントリーでの入団が正式に発表された。そして、同年3月に帝京大学を卒業し、プロキャリアを本格的に始動させた。

本橋のプレースタイルは、192cm、118kgという体格を最大限に活かしたパワフルなコンタクトプレーと、セットプレーにおける安定した貢献度にある。また、高校時代の愛称が「ジャイアン」であったことからも分かるように、物怖じしない性格で、先輩やコーチに対しても自身の考えをしっかりと伝えることができる、強い精神力とリーダーシップを兼ね備えた選手である。

彼の家族には、3歳下の弟である本橋尭也氏がいる。尭也氏もラグビー選手であり、2024年4月に兄と同じ帝京大学ラグビー部に入部し、スタンドオフ（SO）としてプレーしている。兄弟で同じ大学ラグビー部出身という共通点を持つ。

西神戸ラグビースクールでの基礎から始まり、京都成章高校、帝京大学と各カテゴリーで全国レベルの経験を積み、着実に成長してきた本橋拓馬。彼のプロ選手としてのこれからの活躍に、多くのファンが期待を寄せている。

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