本田恭之

本田恭之：日本の音楽シーンを彩るキーボーディスト、作曲家、プロデューサー

本田恭之は、1965年8月5日生まれの日本のキーボーディスト、作曲家、そして音楽プロデューサーです。埼玉県出身で、類まれな音楽センスと幅広い活動で知られています。

GRASS VALLEY時代とソロ活動への転換

本田恭之のキャリアは、1987年のGRASS VALLEYでのメジャーデビューに始まります。バンドの主要メンバーとして、楽曲制作の中核を担い、数々のヒット曲を生み出しました。楽曲の半分以上を手掛けたとも言われ、GRASS VALLEYのサウンドを決定づける重要な役割を果たしました。しかし、1992年にGRASS VALLEYが解散。その後、本田恭之はソロ活動へと進みます。

多彩なアーティストとのコラボレーション

ソロ活動開始後は、数々のアーティストの作品に携わり、その才能を遺憾なく発揮しました。1993年には、元聖飢魔IIのエース清水のソロアルバム『TIME AXIS』でサウンドプロデューサーを務め、高い評価を受けました。以降、L'Arc〜en〜Ciel、PENICILLIN、SIAM SHADE|SIAM_SHADEなど、様々なジャンルのアーティストの作品に作曲家、編曲家、プロデューサーとして参加。その活動は、ロック、ポップスといったジャンルにとどまらず、幅広い音楽性を示しています。特に、ハイスクール・オーラバスターの作品においては、複数のアルバムで作曲を担当し、バンドの音楽性形成に大きく貢献しました。

ユニット活動と独自の音楽性

1998年には、miyoとのユニット「空夜coo:ya」を結成し、音楽活動を展開。この頃から本田海月名義も使用し始めました。2001年には、ACEとのユニット「face to ace」を結成しメジャーデビュー。ユニット活動を通して、新たな音楽表現に挑戦し、独自のサウンドを確立していきました。

シンセサイザーへのこだわり

本田恭之は、ローランド社のアナログシンセサイザーJUPITER-6を長年愛用しており、その太い音質とMIDI搭載による利便性を高く評価しています。アマチュア時代には、JUPITER-4やヤマハDX7なども使用していましたが、JUPITER-6へのこだわりは一貫しています。現在では、Logic Platinum 6をアレンジに使用し、過去のアナログシンセから得た膨大な波形データをライブラリ化して活用。デジタルとアナログを融合させた独自のサウンドメイクを特徴としています。

多様な活動と人物像

本田恭之は、音楽活動以外にも、登山や旅行などの野外活動を趣味としており、多様な経験が音楽活動にも活かされている様子が伺えます。愛称は「チャラ」で、親しみやすい人柄も魅力の一つです。

代表的な作品

本田恭之は、数多くの作品に携わってきましたが、代表的な作品としては、エース清水『TIME AXIS』、L'Arc〜en〜Ciel『Tierra』、ハイスクール・オーラバスターのオリジナルアルバムシリーズ、米倉千尋『Birth of light』、PENICILLIN『UNION JAP』などがあげられます。これらを通して、彼の音楽プロデューサー、作曲家としての才能と、高い音楽性が広く知られるようになりました。

まとめ

GRASS VALLEYでのデビューから、ソロ、ユニット活動、そして数々のアーティストとのコラボレーションまで、本田恭之は日本の音楽シーンで多岐に渡る活躍を続けてきました。シンセサイザーへの深い理解と独自の音楽性、そして幅広い人脈を活かし、これからも音楽界で更なる活躍が期待されるアーティストの一人です。

もう一度検索