本田聖嗣

本田聖嗣（ほんだ せいじ）

生年月日：1970年12月30日

本田聖嗣は、東京都で生まれた日本のピアニストです。彼は音楽に目覚めるのが早く、5歳の頃からピアノを学び始めました。麻布中学校・高等学校を経て、東京藝術大学の音楽学部器楽科に進み、ピアノ専攻で卒業しました。その後、フランスに渡り、パリ国立高等音楽院にてミシェル・ベロフやクリスチャン・イヴァルディといった著名な音楽家たちの指導を受け、ピアノ科と室内楽科で最優秀の成績で卒業しました。高等演奏家資格を最優秀で取得し、現在は東京とパリを行き来して活躍しています。

活動内容

本田は、パリ国立高等音楽院在学中から精力的に演奏活動を行い、オリヴィエ・メシアンの一周忌コンサートやミシュラン財閥の公開コンサート、ラジオフランスによる現代音楽コンサートへの出演など、多くの場で才能を表現してきました。日本に帰国後、2000年には紀尾井ホールで初のソロリサイタルを行い、以来フランスと日本の両国でのリサイタルや演奏活動を続けています。また、2004年度からはヤマハ音楽振興会のマスタークラス講師として後進の指導に力を注ぎ、日本大学芸術学部音楽学科でも教授を務めています。

メディア出演

本田はラジオやテレビでもその知識を活かし、さまざまな番組に出演しています。特にOTTAVAでは、トークの面白さから多くのリスナーに親しまれています。彼の持ち味は、早口ながらも教養にあふれた話し方で、ダジャレを交えることで知られています。OTTAVAではさまざまな番組に関わりつつ、独自のコーナーを持ち、リスナーの心をつかんでいます。特に「ビストロ・セイジ」という名前で、フランス文化をテーマにしたトークにも力を入れています。

ディスコグラフィ

本田は多くのアルバムをリリースしており、その中にはドビュッシーやプロコフィエフを取り上げた作品が含まれています。2003年には「馥郁たるパリの香り」や「Piano Collections FINAL FANTASY VII」などが好評を得ました。また、2010年にリリースされた「涼宮ハルヒの消失」オリジナルサウンドトラックでは、サティの作品も収録されています。近年ではフランス歌曲のアルバムや、さまざまなコラボレーション作品も発表しています。

教育活動とコンサート

本田は多忙な演奏活動の合間に、教育活動にも力を入れています。多くの音楽教室やマスタークラスで指導し、次世代の音楽家を育成しています。また、定期的に自身が企画したコンサート「本田聖嗣定季演奏会」を開催し、特別なゲストと共演することで新たな音楽体験を提供しています。これまで開催されたコンサートには、バリエーション豊かなプログラムが組まれ、観客に視覚と聴覚の両方で楽しませています。

総括

本田聖嗣は、国内外での多彩な活動を通じて、音楽シーンに多くのインスピレーションを与えているピアニストです。彼の情熱と才能は、演奏だけでなく教育やメディアでも光り輝いており、今後の更なる活躍が期待されます。

もう一度検索